京都府警は2月10日、京都市下京区の神社に侵入し、時価25万円相当の「狛犬(こまいぬ)」一対=2個を盗んだ疑いで、37歳のアルバイトの男を逮捕した。

男は容疑を認めているものの、「どうしても欲しくなって」、「家に飾ろうと思っていたが、盗んだ狛犬を見たら思ったよりもボロボロだったので捨てました」と話している。

ただ、どこで捨てたのか、そもそもこの話が本当なのかなどは分かっておらず、狛犬は見つかっていない。

■神社から「50年以上前に作成 木製・全長30センチ」ほど「狛犬一対」盗んだ疑い

窃盗などの疑いで逮捕されたのは、京都市北区に住む37歳のアルバイトの男だ。

男は2024年10月、京都市下京区にある神社「朝日神明宮(あさひしんめいぐう)」で、拝殿の中に侵入し、時価25万円相当の狛犬一対=2個を盗んだ疑いが持たれている。

下京警察署
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警察が神社の関係者から聞いた話では、狛犬は50年以上前につくられ、全長(前から後ろまでの長さ)が30センチほどの木製だったということで、現在同じものを購入しようとすると150万円ほどするということだ。

■不審な動きが目撃され 防犯カメラの「リレー捜査」で容疑者特定

警察によると、事件当日の朝、神社の近所の人が、周りをうろうろしていた男を不審に思って様子を見ていた。

すると男が神社の敷地内の柵を越えて、拝殿に入っていったため、神社の管理をしている男性を呼びに行って、戻ってきたところ、拝殿の中から狛犬がなくなっていたということだ。

警察は神社の周辺にある防犯カメラに映っていたバイクに乗って逃げる人物を、複数の防犯カメラをたどっていく「リレー捜査」で割り出し、男の逮捕に至った。

■「家に飾ろうと思っていたが、思ったよりもボロボロで捨てました」

警察の調べに対し、男は「私が1人で行ったことに間違いありません」と容疑を認めている。その上で、狛犬への「思い」とその行方について、次のように話している。

逮捕された男:盗みに入る数日前に狛犬があるのを見つけ、どうしても欲しくなって盗みに入りました。

逮捕された男:家に飾ろうと思っていたが、盗んだ途中に狛犬を見たら、思ったよりもボロボロで捨てました。

どのあたりで捨てたのか、この話が本当なのかなどは分かっておらず、警察は詳しい経緯を調べるとともに、男の話の裏付け捜査を進める方針だ。

(関西テレビ 2025年2月11日)

関西テレビ
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