長野市で保護された野良ネコが、献身的な世話で人に懐くようになった姿がカメラにとらえられた。
保護当時はガリガリにやせ、警戒するような険しい表情だったが、ケアのおかげで穏やかな表情を取り戻したという。
長野市では、2018年度に動物愛護のふるさと納税をスタートしており、ネコの治療費はふるさと納税で賄われた。
毛むくじゃらで保護されたネコ…見違える姿に
長野市で撮影されたのは、人に懐くネコの姿だ。
しかし、以前は全身の毛が短く刈られた姿で、警戒するような険しい表情だった。

推定10歳とみられるオスのネコ「雷(らい)(仮名)」が保護されたのは、2024年11月のことだった。
保護ボランティアの後藤久美さんは、雷くんの当時の様子について、「毛玉だらけで糞尿まみれ、臭いもすごかったので。ガリガリにやせていましたし、表情もないというか」と話す。

その後、保護された雷くんは毛を刈り、動物病院での治療を受けた。
保健所では、ほかのネコを威嚇するほど怖がっていた。
献身的な世話で元気になった雷くん
その表情を変えたのは、ボランティアの懸命な世話だった。

「(毛も)伸びます伸びます。きっとすごいゴージャスになる」と話す後藤さんにブラッシングされていた雷くんだったが、毛を刈られた直後と比べると、表情の違いは明らかだった。
後藤さんによれば、「表情も柔らかくなったし、世話にくると、『うれしい、来てくれた』って喜んでくれるようになった」という。
動物愛護の“ふるさと納税”で助けられる命
実は、雷くんの治療費は、ふるさと納税の寄付金で賄われている。

長野市では2018年度に全国に先駆け、動物愛護のふるさと納税をスタートさせた。
4年間で2億4800万円余りが集まり、老朽化した建物の改修などに使われている。
柔らかな表情になる動物を1匹でも多く。
殺処分ゼロへの道は続いている。
(「イット!」 2月5日放送より)
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