最強寒波に見舞われ、東海地方でも雪が降り続いていて、岐阜県は記録的大雪に見舞われています。

■シンボルの「郡上八幡城」もこの日は“閉城”

2025年2月5日、午前9時の岐阜県郡上市は、朝から小さい雪が降り続き、中心部でも雪が30センチほど積もりました。雪には慣れている住民たちもスコップを手に大忙しです。

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雪かきをする人A:
(30センチは)今年初めて。午前中は雪かきで終わっちゃうんじゃないかな。

雪かきをする人B:
7時ぐらいから。お客さんが足を滑らせないようにできればいいかなと。

今季最強の寒波の影響で、岐阜県では大雪になっていて、5日午後4時時点の積雪は、白川村で248センチ、郡上市長滝で125センチなどとなっています。

郡上市では5日、市内のほとんどの小中学校が休校になりました。

町のシンボル、郡上八幡城は美しく雪化粧が施されましたが、登山道が通行止めとなり「閉城」しています。公園にある山内一豊公と正室の千代様にも、雪が積もりました。

雪が珍しい、タイからやってきたツアー客が、はしゃぐ様子も。

タイから来た観光客ら:
素晴らしい!タイでは雪が降らないから。

雪が好きです。日本もこの街も好き。

■世界遺産「白川郷」は観光日程変更の呼びかけも…

3年ぶりに積雪が2メートルを超えた、世界遺産の白川郷がある白川村は「大雪の中の観光は危険」として、8日まで予定を変更するよう呼びかけていました。

除雪が追いつかず安全確保のため、観光客用の駐車場を閉鎖しました。

しかし、合掌造りの集落には普段よりは少ないものの、観光客の姿がみられました。

地元の住民は…。

地元の住民ら:
地元の人はちょっと困惑されている方も多いんじゃないかと思うんですが、でも「よくぞこんな所に来てくださったな」という思いも半分半分。

(観光客は)無理せんといて。考えている以上に怖いよと、雪道は。

■県内で雪によるスリップ事故が100件…岐阜の平野部でも積雪

雪は平野部でも降り、岐阜市では午前中に最大2センチの積雪を観測しました。長良川にかかる橋の上も真っ白です。

忠節橋の北側では、高校生たちが慎重に通学する姿がありました。

高校2年生:
滑らないように気を付けてゆっくり運転して、何とか来たという感じです。前も見えないような状態で、結構きついです。

雪による事故も相次いでいます。東海北陸自動車道はスリップ事故のため、白川郷インターチェンジと福光インターチェンジの間で、およそ7時間通行止めとなりました。

岐阜県警によりますと、5日正午までに県内で100件のスリップ事故があり、3人が軽いケガをしています。

岐阜県内の大雪は週末まで続く見込みで、気象台は雪や路面の凍結による交通への影響などに警戒を呼びかけています。

(東海テレビ)

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