3月24日開業の新しい広島駅ビル「ミナモア」7階に入る映画館。広島初となる「3面ライブスクリーン」は圧倒的な臨場感やワイドな映像表現を可能にする。そのオープニング作品に、あの人気舞台の上映が決まった。

9スクリーン、1,387席の映画館

開業に向けて内装工事が大詰めを迎えている新しい広島駅ビル。

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その7階にオープンする「MOVIX広島駅」は9つのスクリーンを設ける映画館で、座席数1,387席。その中でも大きな目玉となるスクリーンの設置作業が行われていた。

まだスクリーンのない黒い壁に囲まれた舞台。そこにゆっくりと吊り上げられたのは筒状に巻かれた真っ白なシートだ。スクリーンの骨組みに作業員が少しずつ少しずつ、慎重にシートを張っていく。

1面の大きさは約300インチ強。シワができないよう引っ張りながらひもで固定し完成させた。ただ1面だけではない。このシアターに設置されるのは「3面ライブスクリーン」。次世代型の上映システムだ。

次世代型の「3面ライブスクリーン」
次世代型の「3面ライブスクリーン」

両サイドに2つのスクリーンが張られた後、正面に340インチのスクリーンがお目見え。左右のスクリーンを動かしたり、音楽ライブやミュージカルなどで撮影された複数のカメラアングルをマルチに映すこともできる。

これまでにない没入感と臨場感

「3面ライブスクリーン」によってどのような世界が広がるのだろうか。

「3面ライブスクリーン」の紹介映像
「3面ライブスクリーン」の紹介映像

上映開始から3面すべてに大迫力の映像が映し出され、これまでにない“没入感”やその場にいるかのような“臨場感”を楽しめるという。

そして開業時のオープニング作品に決まったのは、大人気の2.5次元舞台「ヒプノシスマイク」。

ダンスに最新の映像技術などを掛け合わせて、多くのファンを魅了してきた圧巻のライブパフォーマンスの舞台映像を映画館用に再編集した作品で、ダイナミックな「3面ライブスクリーン」を通して舞台の感動や高揚感を体験できるという。

気になるのが座席だ。全9シアターの最後列には、最上級ラグジュアリーシートと特注家具を組み合わせ、通常の約2倍のプライベートスペースを確保する「プレミアムボックスシート」を設置。また、3面ライブスクリーンのあるシアターなど3つのシアターには自宅のソファのような快適さを追求した「フラットシート」も設置される。さらに、館内のロビーには広島県内の映画館では初となるドリンクバーが導入され、これまでにない体験が期待される。

開業は3月24日。劇場側は「スポーツなどのライブビューイングや、松竹グループならではのシネマ歌舞伎などのコンテンツもそろえ、陸の玄関口にふさわしい存在になっていきたい」と意気込んでいる。

(テレビ新広島)

テレビ新広島
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