中国・雲南省にある水族館で、マーメイドショーの最中、スタッフの頭にチョウザメが噛みつく瞬間がカメラに捉えられた。
本来はおとなしい性格で、人を襲わないとされるチョウザメだが、専門家によると、スタッフがエサをくれると勘違いし、誤って噛みついたのではないかという。

水族館で“ガブリ”襲われた人魚

中国西南部の雲南省にある水族館のショーで撮影されたのは、一斉に沸き立つ観客の悲鳴だ。
それは賑やかな雰囲気が一変する、恐怖の瞬間だった。

人魚に扮して遊泳するマーメイドショーの様子(中国SNSより)
人魚に扮して遊泳するマーメイドショーの様子(中国SNSより)
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当時、水族館ではマーメイドショーを開催しており、人魚に扮したスタッフが水中を優雅に泳いでいた。

そこへ現れたのは、不気味なほどゆっくりと近づいてくる一匹の魚だ。

人魚に嚙みついたチョウザメ(中国SNSより)
人魚に嚙みついたチョウザメ(中国SNSより)

魚はスタッフの真上にさしかかると突然、スタッフの頭にまるごと“ガブリ”と噛みついた。

その後、スタッフは慌てて口を振りほどき、急いで水面へ浮上していた。

エサをくれると勘違いか?

中国メディアによると、噛みついたのはチョウザメだったという。
しかし、チョウザメは普段はおとなしい性格で、人に噛みつくことがないはずの魚だ。

エサと勘違いたのではと推測するパンク町田さん
エサと勘違いたのではと推測するパンク町田さん

動物の生態に詳しい、アジア動物医療研究センターのパンク町田センター長は、「(スタッフを)食べ物だと思ったからじゃないでしょうか。餌付けされて、人からエサがもらえると学習してるから、人間が来てるので食えるのかなと思って、(間違って頭を)口に入れたのかなと…」と解説。

目の前に来たスタッフがエサをくれると勘違いし、誤って噛みついたのではないかという。
この日、ショーは中止となったものの、噛まれたスタッフの命に別条はなかったという。
(「イット!」 2月3日放送より)

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