中国産キャベツほぼ半額に驚きの声

異常なキャベツ高値の中、関西圏を中心に展開するスーパー「ラ・ムー」の精華店で「売り切れ御免!」と書かれた驚きの光景が広がっていた。

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取材班:
京都府精華町のスーパーですが、キャベツが184円で売られています。よく見ると「中国産」と書かれていますね。

国内産のキャベツが高騰する中、12月から中国産キャベツの販売を始めたという。熊本産は1玉369円、中国産は1玉184円と、ほぼ半値だ。

お客さんは一体どちらを買うのか?売れ行きを観察していると…

取材班:
お客さんがじっくりと選んでいますね。

中国産キャベツを購入した人:
184円「えーっ!」って思って。

弁当店を営む男性は、中国産を爆買いしていた。

取材班:
中国産キャベツ何玉買いましたか?

弁当店を営む男性:
5玉です。

記者:
なぜ業者から仕入れるのではなくスーパーで購入した?

弁当店を営む男性:
そんなの絶対(高くて)無理なので、安いところで買いました。

まさに家計を救う救世主だが、不安の声も聞こえた。

客:
(買うなら)日本産かな。(産地が)中国のどこか書いていないし、ちょっと不安があります。

今輸入キャベツは中国産を中心に急増している。1月3週目までで、2024年の同じ月と比べ、19倍以上の量になっている。

都内でも売られている「キャベツミックス」にもベトナム産などが含まれているように、多くの場所で輸入キャベツが利用されている。

国産が値上がりしすぎで格安と錯覚?

キャベツといえば、お好み焼きにも欠かせない具材だ。

国産キャベツにこだわる大阪・大東市の「お好み焼き桂」では、以前は1玉200円ほどで仕入れていたが、一時は900円まで値上がりしたという。

外国産を使うことは考えないのだろうか?

お好み焼き桂・岩淵龍二店長:
お客さまには国産の方が喜ばれると思っていますし、(外国産は)敬遠する方もいるので国産で。

なぜ外国産はここまで安いのか?専門家は、格安だと錯覚するほど「国産が値上がりしすぎたため」だと指摘する。

取材班:
なぜ輸入キャベツは格安?

農業ジャーナリスト・松平尚也さん:
元々物価が違うということと、輸出用に作っているということで(国産より)割安ではありますが基本的に業務用と加工用で、あくまで代替です。(国産が)高騰し過ぎて小売店でも苦肉の策として販売している状況かなと。

国産と外国産の併用が高値を切り抜けるカギになるかもしれない。
(「イット!」1月31日放送より)

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