フジテレビの清水社長は、設置が決まった経営刷新のための委員会について、役員人事を巡る透明性が求められているとの認識を示した。

フジテレビ・清水社長:社外取締役が求めているのは役員人事に対する透明性だと思う。例えばひとつの制度的なものを設けることができるのかとか。

(Q日枝取締役相談役についても今後考えるのか?)
フジテレビ・清水社長:在任期間が長いということだけで判断されるのかということと、どういう役割を果たしているのかというところのバランスが出てくると思う。

■【動画で見る】「なぜ(日枝氏は)こんなに長くいるのか」浜田敬子氏

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また清水社長は系列局への影響について「今回の問題に系列局の皆さんは関係ない。 関係者と取引先、ステークフォルダーの全ての方々の安定という部分を考えると、こちらができることはやっていかなくてはいけない」と話した。

■日枝氏「人事権への過な関与ないか」第三者委員会はしっかり調査を

ジャーナリストの浜田敬子氏はフジテレビのガバナンスと企業再生について、次のように述べた。

浜田敬子氏:清水社長が日枝氏に対して言及していたが、一人の人があまりにも長く取締役の地位にとどまることは今の企業のガバナンスからみてちょっと考えられない。透明性というのであれば、なぜこんなに長くいるのか、人事権に過度に関与してないかはこれから第三者委員会でしっかり調査して欲しい。

また一連の問題に対する社外取締役の対応についても問題があると指摘した。

浜田敬子氏:社外取締役が色んな提言をしているが、もちろん、フジテレビ、親会社であるフジ・メディア・ホールディングス(FMH)の役員構成も問題があると思いますが、はたして社外取締役もしっかりと役割を果たしていたのか?いま社外取締役の役割は非常に大きい。きちんと独立性が確保されていたのか。 フジテレビとFMHの社外取締役も兼任の方がけっこういる。本当に正常なガバナンスが効くのかということも疑問だ。

(FMHとフジテレビ兼務の社外取締役:島谷能成氏、齋藤清人氏、熊坂隆光氏、吉田真貴子氏)

■若手社員のプロジェクトチーム「どうやって自分の会社を再生していくのかは社員の役割も大きい」

浜田敬子氏:もうひとつの動きとして、若手社員のプロジェクトチームができる。 経営陣だけの問題ではなく、なかの社員たちからも声をあげて、自分たちの会社なんだかどうやって自分の会社を再生していくのかは社員の役割も大きい。

(関西テレビ「newsランナー」2025年1月31日放送)

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