京都アニメーション放火殺人事件で死刑が確定したことが明らかになった青葉真司死刑囚。

遺族が取材に応じ、今の思いを明かした。

■【動画で見る】青葉被告死刑確定「なぜ控訴を取り下げたのか知りたい」と遺族 京アニ放火殺人

■36人を殺害した被告が控訴取り下げ 死刑判決が確定

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遺族の男性:減刑がなくなり、死刑がほぼ確定して安堵している。

青葉真司死刑囚(46)の死刑確定の一報を受け、遺族の男性は、こう気持ちを語った。

青葉死刑囚は2019年、京都アニメーションの第1スタジオに火をつけ、36人を殺害した罪などに問われていた。

2024年1月の判決で京都地裁は、「人命の尊さを全く省みずに、36人の被害者の生命を奪った罪の責任は、極めて重い」として、死刑を宣告。

青葉死刑囚側は死刑判決を不服として控訴していた。

しかし、大阪高裁によると、27日付けで青葉死刑囚が控訴を取り下げたという。

これで一審の死刑判決が確定した。

■青葉死刑囚の治療を担当した医師「裁判に立たせたことに意味があった」

事件で全身に重度のやけどを負った青葉死刑囚の治療を担当した上田医師は、今の気持ちについてこう語った。

鳥取大学医学部附属病院高度救命救急センター 上田敬博センター長:なぜこういう犯行をしたのか。どうして事件が起きたのか。こういう事件が起きなくするためにはどうすべきか。そのキッカケになったのであれば、裁判に立たせたことは意味があった。

鳥取大学医学部附属病院高度救命救急センター 上田敬博センター長:罪と罰に向き合うつもりで取り下げていてほしい、と思う。
(Q.どうなってもいいや、という感情ではなく、反省の思いであってほしい?)
そう信じたいですけど…そこがどうかは本人の口から聞かないと分からない。

■「なぜ控訴を取り下げたのか」遺族は死刑囚の心中を知りたいと語る

遺族も取材に対しこう話す。

遺族の男性:なぜ控訴を取り下げたのか知りたい。

突然明らかになった死刑確定。

青葉死刑囚がその心中を語る日は来るのだろうか。

■「遺族にとって『喪失には終わりがない』青葉被告は向き合って」と安藤氏

newsランナーコメンテーターでジャーナリストの安藤優子さんは、青葉被告の控訴取り下げについて、次のように述べた。

ジャーナリスト 安藤優子さん:自分がやったことの、あまりにも大きな罪に対して、本気で向き合うことができた上での控訴取り下げであってほしいというのは、せめてものご遺族の皆さんの思いじゃないかというふうに思います。

私はご遺族の方を取材してる時に、『喪失には終わりがない』っていうことを伺った経験があるんですけれども、本当にその通りで、喪失については終わりはないって思います。その悲しみの深さに、どうぞ青葉被告は向き合ってほしいとに思います。

(関西テレビ「newsランナー」2025年1月29日放送)

関西テレビ
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