サムスンが発表した新型Galaxyは、AIエージェントを初めて搭載し、音声や文字での指示に応じて複数アプリを自動連携させ、情報検索や日常サポートを実現する。AIの進化により、人の考えを先回りして提案する機能が注目され、面倒な操作もなく、豊富な機能を使いこなせるようになるという。

AIでスマホが生活を先回り…“秘書代わり”に進化

最先端のAI(人工知能)が搭載され、スマホが秘書代わりになる。

この記事の画像(11枚)

サムスンが発表した新しいGalaxy S25シリーズは、AIエージェントを初めて搭載。
AIに音声や文字で質問すると、複数アプリを使ってユーザーをサポートする。

「新宿のペット可のイタリアンレストランを探して、お母さんに送って」

このようにユーザーが指示を出すと、AIが検索アプリで該当するお店を検索し、メッセージと検索結果を記載したメールをAIが自動作成する。

他にも、時間に応じて必要な情報を表示し、天気やその日のスケジュールとともに、一日の活動量などもお知らせする。

サムスン電子ジャパン・小林謙一CMO:
ギャラクシーAIが、さらに進化して、まさに頼れるパートナーというくらいに、人間に近しい反応をしてくれるようなスマートフォンになったというところが最大の特徴かなと。

価格は12万9000円(税込み)からで、2月14日から販売を開始する。

人の行動を予測して提案・管理をサポート

「Live News α」では、暮らしを変えるテクノロジーに詳しいIoT NEWS代表・小泉耕二さんに話を聞いた。

堤礼実キャスター:
進化するスマートフォン、どうご覧になりますか。

IoT NEWS代表・小泉耕二さん:
今回の発表では、エージェントAIの進化が興味深く、使ってみたくなる機能が満載でした。

例えば音楽を聴いている時に、何も言わなくても、GalaxyAIが曲名を教えてくれたりするなど、人の気持ちを先回りして提案してくれます。

堤キャスター:
AIは使えば使うほど、自分で学習して、便利さが増していくんですよね。

IoT NEWS代表・小泉耕二さん:
通知機能の進化版のようなNow Briefという機能がまさにそうですが、利用者の生活パターンをAIが学習してくれます。

例えば朝になったら、住んでいる地域の天気や、スケジュールなどを教えてくれたりします。

他には、AIセレクトというアイコンをタップするとAIが類推して、アクションが可能な選択肢をいくつか提示してくれます。

例えば、外国語で書かれたメニューを撮影して、写真を見ていたとします。その時にAIセレクトを起動すると、勝手に「翻訳する」「レストランを案内する」など、あると便利な選択肢を提案してくれます。

堤キャスター:
アプリ間の連携にも、優れた機能があるようですね。

IoT NEWS代表・小泉耕二さん:
実はそれにも注目しています。ウェブの情報とカレンダーを連携するなど、アプリ間を勝手に連携してくれる機能もあります。

例えば、プロ野球好きの人なら、「ひいきのチームの試合をカレンダーに登録しておいて」と、AIに頼むと勝手にウェブで調べて、カレンダーアプリに登録するといったことが、実現されています。

AIエージェントで豊富な機能も使いこなせるスマホへ

堤キャスター:
これからのスマホは、AIによってどのように変わっていくのでしょうか。

IoT NEWS代表・小泉耕二さん:
これまでのAIは、人の手を加える必要がありました。例えば、写真で切り取りたい部分があると、自分でそこを囲って切り取っていましたよね。

今回サムスンの発表では、「きっとこういうことをしたらユーザーは嬉しいんだろうな」という提案をAIがしてくれる、まさにAIエージェントとなるようなスマホとなります。

多機能になったスマホは使いこなせないという方も多いと思いますが、人の考えを先回りしてサポートしてくれるAIなら、面倒な操作もなく、豊富な機能も使いこなせるようになると思います。

今後さらに、このようなエージェントAIが充実したスマホが増えてきそうです。

堤キャスター:
スマートフォンがAIによって便利で、頼れる相棒のような存在になっていくようです。ただ、AIからの提案を上手く活用する一方、あくまで人がAIを使いこなすんだという意識をどこかに持っていることも重要なように思います。
(「Live News α」1月23日放送分より)

この記事に載せきれなかった画像を一覧でご覧いただけます。 ギャラリーページはこちら(11枚)