キャベツが、1玉400円台と高騰を続けている。
農林水産省によると、キャベツの平均小売価格は、平年比約3.3倍になっているという。
そんな中、安価で手に入る「千切りキャベツ」に注目が集まっている。
1袋138円…千切りキャベツが売り切れ続出
東京・練馬区で新鮮な野菜を扱うスーパー「アキダイ」関町本店では15日、キャベツ1玉の値段は410円(税込み)だった。

10日に取材した時から、400円台が続いている。
農水省は15日、先週の野菜の平均小売価格を発表した。
キャベツは平年に比べて約3.3倍と、高止まりが続いている。
スーパー「アキダイ」・秋葉弘道社長:
16日くらいから徐々に下がり始める。値下がりのスイッチがONになる。ただ、ONになった瞬間、急に下がったねとは、なかなかならない。
キャベツの価格は16日から落ち着き始め、いずれは200円前後まで下がるとの見通しを示した。

キャベツの高騰が続く中、人気となっているのがパックで売られる「千切りキャベツ」だ。
アキダイ価格は、1袋138円だ。
スーパー「アキダイ」・秋葉弘道社長:
売れ行きは絶好調。今の仕入れ量を倍にしても全部売れるのではないか。
価格が安定している「千切りキャベツ」は、用意した品が夕方には売り切れる人気ぶりだ。
買い物客:
キャベツにしろ、そのまま買うのが高い。
注文数10%アップも…価格維持のため内容量減
生産工場の群馬県「ヤマダイフーズ」では、キャベツが専用の機械に投入され、次々とカットされていた。

野菜全般の値上がりの影響を受け、注文数は10%アップしているという。
カット野菜の大手メーカー「サラダクラブ」でも需要の高止まりを受け、生産量は2割増しとなった。
サラダクラブ広報・吉田政道さん:
キャベツの値段がすごく高いと、カット野菜の注文がすごく増えるので、正直言って赤字が出ています。

一定の価格で販売されるカット野菜は、原材料が高騰すると利益が出ず、赤字となってしまうという。
そのため、サラダクラブは2024年10月、価格維持のために、千切りキャベツの内容量を減らすことに踏み切った。
サラダクラブ広報・吉田政道さん:
業界としていきなり値上げは、少し慎重にやった方がいいのではということで今まで来ています。(業界全体で)カット野菜も相場に合わせた売価になるような形になればいいなというふうに思っております。
(「イット!」1月15日放送より)