中国で多くの人が集まるカウントダウンイベントで、火の手が上がる瞬間をカメラが捉えていた。火元は空に放っていた風船で、一部の人が風船に花火を打ち込んだことが原因だった。また、同様のトラブルは別の町でも確認され、危険行為をしたとして男が警察に連行された。

お祝いムード一転…パニックに陥る

中国・河南省のカウントダウンイベントで撮影されたのは、群集の中から突如として燃え上がった炎だ。

混み合う人々の中で燃え上がった炎に撮影者は、「ヤバい!燃えてる!風船が燃えてるぞ!」と怒鳴り声を上げた。

上空から火元を映した映像(中国SNSより)
上空から火元を映した映像(中国SNSより)
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この時、撮影された別の映像では悲鳴とともに炎から遠ざかる人々の姿もみられた。

火元となったのは、新年のお祝いに人々が空へ放っていた風船だ。当初は観衆が一心同体となり、「(カウントダウン)3、2、1…明けましておめでとうございます!」と声をあげ、お祝いムードだった。しかし、風船が炎上すると、群衆はパニックに陥った。

中国各所で起きた風船トラブル

風船をめぐるトラブルは、中国・杭州市の年越しでも確認されていた。

こちらでも「5、4、3、2、1(カウントダウン)新しい一年!わーい!」と新年を祝う観衆たちの姿があった。

新年とともに放たれる大量の風船(中国SNSより)
新年とともに放たれる大量の風船(中国SNSより)

歓声とともに放たれた多くの風船に撮影者の女性も思わず歓喜したが、その声はすぐ悲鳴に変わることになった。

次の瞬間、女性は「ヤバい!すごくきれいだけど!これはヤバい!」と叫んだ。

風船めがけて次々と打ち込まれた花火(中国SNSより)
風船めがけて次々と打ち込まれた花火(中国SNSより)

撮影者が「ヤバい」と口にしたのは、無数の風船めがけて打ち上げられた“花火”だ。その出どころは道路いっぱいに広がる群集の一角。もし引火すれば、人々に炎が降り注ぐ危険性もあった。

道路にいた別の撮影者も、「怖い怖い!花火だ!警察呼ぼう!」と不安の声を上げていた。

警察に連行された22歳の男(中国SNSより)
警察に連行された22歳の男(中国SNSより)

警察の発表によると、花火を打ち上げたのは22歳の男だった。その後、駆けつけた警察に連行された。
(「イット!」 1月9日放送より)

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