視聴者から「数十年に一度だけ咲くという『リュウゼツラン』の花ではないか?」という情報が鹿児島テレビに寄せられた。果たしてその正体は一体何なのだろうか?現地に向かい取材した。

植物から突然花の茎が…!

情報を寄せてくれたのは、鹿児島市郊外の住宅街に住む松田金晴さん。2024年夏、松田さんの庭で10年ほど前から育てているという植物に“ある異変”が起きたという。

真ん中から花の茎が…
真ん中から花の茎が…
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8月中旬に植物の真ん中から花の茎がニョキニョキと伸び始め、10月にはつぼみのようなものを出し始めたという。そして12月末には、約3メートルもの高さに成長した。
松田さんは「(リュウゼツランは)50年に一度しか咲かない花と聞いたのでうれしさもあるし、自宅の小さな庭に咲いたというのはビックリもしている」と話す。

「リュウゼツラン」はメキシコなどに自生する植物で、日本では観賞用として楽しまれている。葉の形が「竜の舌」に似ていることが「リュウゼツラン(竜舌蘭)」の名前の由来だ。

植物の正体「間違いないです」

果たしてこれは本当に「リュウゼツラン」なのか?鹿児島県立博物館で画像を見てもらうと、植物担当の金本直子学芸主事は「つぼみですね。下の方からだんだん花が咲いていっていると思う」と説明した。

そしてこの植物の名前を聞いてみると、「リュウゼツランです。その仲間で間違いないと思います」とした上で、「(花茎が)急に伸び始めて、花を付けて枯れてしまうということで、なかなか珍しい植物」と教えてくれた。

他にも「リュウゼツラン」の姿が

この話題をニュースで放送した直後、鹿児島テレビに「アガベリュウゼツラン(ベネズエラ)、もっとでかいのが家にもあります」と別の情報が飛び込んできた。

約5年前に購入した植物が…
約5年前に購入した植物が…

情報を寄せてくれた枕崎市の田畑晶規さんは、5年ほど前にネット通販で購入したものを自宅で育てている。田畑さんによると、これまで花が咲いたことはなかったが、2024年7月から8月にかけて、30cmくらいの茎が伸びていることに気づいたという。

みるみるうちに茎は成長し、年末には3メートルを超える高さに成長!田畑さんは「話には聞いていたが(ここまで伸びて)びっくりした」と話す。
自宅がファミレスの駐車場に隣接していて、利用客が珍しそうに眺めているという。

辰年の2024年、年末ぎりぎりに間に合わせたかのように珍しい話題を鹿児島に届けてくれた「リュウゼツラン」。2025年、干支が変わってもこの勢いで上昇の一年となりますように。

(鹿児島テレビ)

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