12月にオープンしたばかりのすきやき店の看板メニュー「肉2枚で1980円」をめぐり起こった「価格論争」。18日イット!は東京・新橋にあるすき焼き専門店を訪ねた。
肉2枚で1980円の価格設定 ライブ感が売り
18日昼時、店内にはすき焼きを楽しむ人がおり、中には外国人もいた。

12月6日にオープンしたばかりの東京・新橋の「すきはな」は、肉2枚で1980円という値段のすき焼きセットが話題となっていて、ステーキチェーン「いきなりステーキ」を展開するペッパーフードサービスの新業態だ。

店員が目の前で肉を焼いてくれるライブ感が売りで、お客さんも調理風景にくぎ付けとなっていた。
来店した客は「おいしい…」「おいしかったし、一人一人やってくれるのでゆっくり味わって食べられました」と満足のようす。

お肉は赤身の中にもさしが入り、それぞれのバランスが良いリブロース2枚を、厚さ3ミリと少し厚めにカット。

卵は日本一黄身が赤いといわれるブランド卵の「十六代真っ赤卵(まっからん)」を使っているという。

さらに羽釜で炊いたお米はふっくらとしている。
また、肉の味に集中して欲しいため、あえて野菜は入れないというこだわりよう。

ペッパーフードサービス 新規事業開発室の川野秀樹室長は「高級すき焼き屋さんに行くと仲居さんが最初一枚焼いていただける。それが本当においしいと。それだけを切り取ったあと美味しいご飯と卵での業態を作りたいということで」と話す。
そうしたこだわりが詰まった一方、メニューに対し利用者からは「お野菜が入ってるわけではないから、その辺はもうちょっとあってもいいかなと思います」という声や、SNSでも「これは高すぎるな…」「豆腐とネギくらいは付けて欲しい」という、セットの価格や中身に関する“注文”も聞かれた。
「最高の和牛が食べられる…そうしたら野菜を忘れる」
一部の利用客からは…

「私的には満足しました量も味も。ただ追加されているお客さんもいましたね、半分くらいかな。できればネギが欲しいかなって思いましたけど」とメニューの中身が「物足りない」という声もあがった。

こうした客からのリクエストに広報担当者は「お腹いっぱいになるのか、心が豊かになるのかというので違う形の業態として作らせて頂いた。野菜がないというより、本当に最高の和牛が食べられると思って頂いて、そうしたら野菜を忘れると思うんです。おいしいお肉とご飯と卵で心を満たして頂きたいなと思います」と、食べ応えよりも心の満足度をアピールした。
(「イット!」 12月18日放送より)