17日から「すき家」と「松屋」が相次いでイクラ丼の販売を開始。街では、店をはしごして食べ比べをする人も見られた。イクラの価格が高騰する中での相次ぐイクラ丼の発売だが、その狙いはどこにあるのか。専門家に話を聞くと「相乗効果を期待している」と指摘する。
牛丼チェーンで“イクラ丼戦争”勃発
イクラの価格が高騰する中で、17日、牛丼チェーンによる“イクラ丼戦争”が勃発した。
街では、店をはしごして食べ比べをする人が相次いだ。

17日からイクラ丼を売り出したのは「すき家」。甘み濃厚な天然イクラを盛りつけた一品だ。

気になる値段は並盛りが980円。さらに、ご飯が見えないほどたっぷりとイクラを盛った“メガイクラ丼”は2190円と、牛丼並盛が約5杯の価格になる。
「すき家」のイクラ丼を食べた客は「過去に食べたイクラ丼よりメチャクチャ満足した。絶対に食べに来た方が良い」と笑顔を見せていた。

そして、すき家と同じ17日、イクラ丼を発売したのは「松屋」だ。
店内では、特製しょうゆダレに漬け込んだ天然のイクラを客が豪快にかき込む様子が見られた。

松屋のイクラ丼はライス小盛で980円。ボリューム満点のイクラをのせた、たっぷり3倍盛イクラ丼は1980円となっている。
「松屋」のイクラ丼を食べた客は「ぜいたくだなと。ちょっと大人な感じがして、おいしかったですね」といった声や、同じくイクラ丼を食べた台湾の女性は「おいしいです。明日やあさって、時間があればすき家も食べてみたいと思います」と話した。

11月には「なか卯」もイクラ丼の発売を始めたが、予定より早く食材がなくなる人気ぶりで、既に販売は終了している。
年の瀬に勃発した牛丼チェーンによる“イクラ丼戦争”。「松屋」と「すき家」が近い距離にある東京・三田では、ランチタイムに買ったイクラ丼を早速、食べ比べする人の姿が見られた。

食べ比べをする客:
松屋の方が濃いね。
食べ比べをする客:
すき家は薄味。すき家は粒がしっかりしてておいしい。
相次ぐイクラ丼の発売の狙いは?
相次ぐイクラ丼の発売だが、その狙いはどこにあるのか。
専門家に話を聞くと「相乗効果を期待している」と指摘する。

第一生命経済研究所 首席エコノミスト・永濱利廣さん:
複数の店で同じ商品を出すということになれば、食べ比べをしたり、注目度が高まることで広告宣伝効果が高まり、需要の拡大が見込める。相乗効果を期待しているということだと思う。
(「イット!」12月17日放送より)