鹿児島県の運転免許試験場で、実際にお酒を飲み飲酒運転を体験する講習会が開催された。
参加した記者は、余裕そうに車を動かし始めるも思うように運転ができず、縁石やパイロンに衝突した。
想像する感覚と車の感覚が飲酒で乖離(かいり)する危険を体感したという。
“飲酒運転の危険”を知る体験講習
鹿児島・姶良市で9日に撮影されたのは、酒を飲んだままでは絶対にやってはいけない”あの行動”だ。
なんと、記者がお酒を飲んでの運転、いわゆる“飲酒運転”を行っていたのだ。

年末に向けて、忘年会などでお酒を飲む機会も増えるこの時期。
飲酒運転の危険性を知るための体験講習会が、運転免許試験場で行われていた。
「お仕事でお酒を飲むなんてなんか…〇×△□」と話す記者は、運転の前に缶ビール3本、レモンサワー1本を飲んで、すっかり出来上がっていた。

そして基準値の3倍のアルコールが検知された状態で飲酒運転を開始する。
するとすぐさま、車が大きく揺れ、指導員が「おー!おおおおっ!」と声を上げた。
ドライバーの記者は、ぼうぜんとした様子で「ああ…乗り上げましたね…」と話す。

なんと、タイヤが縁石に乗り上げてしまったのだ。
「頭と車の感覚が違う」飲酒運転の怖さ
さらに、スラロームで車を右折させることにも挑戦する。
曲がり始め、「滑らかに行きましょう」と話す指導員に、記者は 「はい」と余裕そうな様子だった。

しかし、「うお!」、「あ~!」という2人の声とともに、車はパイロンに衝突。
もし当たったのが人であれば、大事故につながるおそれもある。
その後、体験を終えた記者は、「いや~、飲酒をして運転してみたんですけども、頭で思っている感覚と実際の車の感覚が違って…」と語った。
どんな事情があったとしても、飲酒運転は絶対にしない。
そして、絶対にさせてはならない。
(「イット!」 12月11日放送より)