物価高騰対策として11日から東京で始まった、PayPayなどQRコード決済で買い物をすると、最大10%のポイントが還元される『TOKYO(とうきょう)元気キャンペーン』。
利用者からは「すごいお得でした!」の声も。
この店も、あの店も買い物がお得になるのか?最大5万円以上の還元になる地域もあるといい、緊急取材した。

「auPAY」「d払い」「PayPay」「楽天ペイ」のQRコード決済で10%ポイント還元

物価高騰対策として11日からスタートした、買い物がお得になる『TOKYO(とうきょう)元気キャンペーン』。

店内に「TOKYO元気キャンペーン」と書かれたポスターが貼られた東京都内の飲食店
店内に「TOKYO元気キャンペーン」と書かれたポスターが貼られた東京都内の飲食店
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ランチタイム前の東京都内の飲食店店内では「TOKYO元気キャンペーン」と書かれたポスターが貼られた。

2人分のランチ1900円をPayPayで支払った男性は、支払った金額の10%にあたる190円分がポイント還元され「お得ですね、知らなかったです。だいぶありがたい」と感想を述べた。

対象店舗の目印はポスターで、このキャンペーンでは、「auPAY」「d払い」「PayPay」「楽天ペイ」のいずれかのQRコード決済を利用すると、支払額の10%がポイント還元される仕組みになっている。
還元されるポイントには上限があり、1つのPAYごとに3000円相当までとなっていて、4つのPAYすべて利用すれば、合計で最大1万2000円相当が戻ってくることになる。

「僕携帯に4つ(のコード決済)みんな入ってるから、PayPay、楽天全部入れてあるから 全部使える間は目一杯使います」と話す70代の男性客もいた。

東京都民だけでなく都外の人も、対象店舗で買い物をすればポイント還元が受けられるという。

“区独自”のポイント還元とあわせ還元率アップ!

さらにこのキャンペーンを使って、もっとお得に買い物ができる地域があるという。
東京・葛飾区では、都のキャンペーンとは別に12月1日から“区独自”のポイント還元キャンペーンをスタートしたのだ。

葛飾区にあるベーカリーを取材すると、レジの下には10%還元のポスターがあり、その隣には15%還元のポスターも貼られていた。

東京都・葛飾区2つのキャンペーンを同時に使うと還元率は最大25%になる
東京都・葛飾区2つのキャンペーンを同時に使うと還元率は最大25%になる

QRコード決済の利用で支払額の最大15%、1回の決済で最大3000円相当が還元されるといい、都の10%還元キャンペーンとの併用が可能なため、2つのキャンペーンを同時に使うと、還元率は最大25%になるというのだ。

葛飾区内のパン屋で取材をしていると、トレイにたくさんパンを載せた女性がPayPayで支払っていた。

2473円分の買い物で「617ポイント」が還元された方の表示画面
2473円分の買い物で「617ポイント」が還元された方の表示画面

会計を終えたその後にスマホの画面を見せてもらうと、2473円の買い物で「617ポイント。すごいお得でした!」と、4分の1の「617円相当」のポイントが還元され嬉しそうにしていた。

1296円分の買い物をして「323ポイント」還元された方の表示画面
1296円分の買い物をして「323ポイント」還元された方の表示画面

また、「バターロールが好き~」という子どもと一緒に、パンを買いに来たお母さんも「(Q支払い額1296円で)323ポイント。嬉しいです、はい。すごい助かります。ヘビーPayPayユーザーなので」と喜んでいた。

葛飾区のキャンペーンの上限はそれぞれの決済で最大1万円相当まで。

4つのサービス合計で最大4万円相当が還元されるため、都のサービスと合わせると、還元額は最大5万2000円になる。

高額な商品を購入するとお得感を実感!

葛飾区内の家電販売店では、目の前に大きな箱が並んでいて、店の前にはさっそくポスターが2つ貼られていた。

店の方によると「こちらの冷蔵庫、7万円ちょっと超える商品なので、合わせて6000円ポイントぐらいは戻ってくる。金額が高いものであれば結構お得ではないかと」と話し、3万円以上の買い物をすると、2つのキャンペーンを合わせた1回の決済の上限額となる、最大6000円分のポイント還元が受けられるという。

街では「年末に向けて買い物も増えるので、(ポイント還元の)上限一杯まで使えたらと思います」という声も聞かれた。

キャンペーンめぐり“注意点”も

東京都がこのキャンペーンを行うのは2024年3月に続き2回目。

2024年3月に実施した際は、利用者が殺到し早々に予算額に達しため当初予定より8日早く終了した
2024年3月に実施した際は、利用者が殺到し早々に予算額に達しため当初予定より8日早く終了した

しかし前回は利用者が殺到し、当初の予定より8日早く終了した。
そのことを知っていた東京都在住の男性は「前回やったときも早めに打ち切ったので、早めにやんないと」と話す。

今回の都のキャンペーン期間は12月27日までだが、予算額の139億円がなくなり次第、前倒しで終了となるため注意が必要だ。
(「イット!」12月11日放送より)

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