島根の老舗「やすもと醤油」がネットで話題

創業135年、島根・松江市の老舗醤油店「やすもと醤油」。

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こだわりの定番商品に加え、卵かけごはんにあうという燻製醤油、それに米由来の原料だけで作ったドレッシングなど…。
従業員は9人と小規模だが、特色ある商品を製造・販売している。

松江市にある、町の小さな醤油屋が今、ネット上で大きな話題を集めている。

「バズった」公式ツイッターの内容とは?

全国から注がれる熱い視線。
そのきっかけとなったのが、やすもと醤油公式ツイッター。

新型コロナで飲食店からの発注が落ち込む中、2020年6月に、製品のPRのため始めたという。
フォロワーの獲得に苦労していたが、8月26日のツイートは…

やすもと醤油 公式ツイッター:
(一応)企業アカウントなので成果がないとTwitterを辞めさせられてしまう厳しい世界です。
うちのアカウントを見た上司と同僚が、「フォロワーが40人もいて、いいねもたくさんついててメッチャバズってるじゃん!」と言っていました。

とっても謙虚でほのぼのとしたやりとりをツイートすると、「かわいすぎる!」「がんばってください! 応援します!!」と、大きな反響が。

ここからフォロワーがみるみる増加。わずか4日間で、なんと8万7,000人に!
正真正銘の「バズッた」状態となった。

公式ツイッターの「中の人」に迫る

そこで、ツイッターを更新する担当者=「中の人」を訪ねてみた。

やすもと醤油公式ツイッター 更新担当者:
顔の方はNGでお願いします。フォロワーが減るとショックなので…僕が…

一躍「時の人」となったが、顔を写さないことを条件に、快く取材に応じてくれた。

やすもと醤油公式ツイッター 更新担当者:
気づいたらこれだったので、どうしたらいいかわからない感じになってます

フォロワーの激増とともに、問い合わせも殺到。
これまで公式サイトへの注文は1日に1件あるかないかだったが、一気に500件以上に。
生産が追い付かず、公式サイトでの販売をストップせざるを得ない状況に。

ーーうれしい悲鳴?

やすもと醤油公式ツイッター 更新担当者:
そうかもしれないです。現場では、リアルな忙しい悲鳴も上がっているが、従業員一同、喜んでいる

何気ないつぶやきで全国から注目されることになった、小さな醤油店。
想像をはるかに超えるSNS効果に戸惑いつつ、その波に乗ろうとしている。

やすもと醤油公式ツイッター 更新担当者:
1つツイートするのにも、手が震えるぐらいの感覚でいますね、ほんとに。でもそれを出しちゃうとおもしろくなくなるので、出さないように頑張っていきます

(山陰中央テレビ)