12月1日(日)、チャンピオンズカップ・GⅠが中京競馬場で行われる。
チャンピオンズカップとは…
1981年に芝2400メートルの「ジャパンカップ」が誕生したが、ダート競走においても「ジャパンカップ」と並ぶ国際競走を開催しようという機運が高まり、2000年に「ジャパンカップダート」が創設された。
その後、2014年に中京競馬場・ダート1800メートルを舞台に定量で行われる「チャンピオンズカップ」へリニューアルされた。
連覇で花道を飾れるか レモンポップ

今回のチャンピオンズCで最も注目を集めるのが、レモンポップ(牡6)。
2023年2月フェブラリーSと12月チャンピオンズCのJRAダートGⅠ2レース、地方でも南部杯(交流GⅠ)連覇、さらにさきたま杯(交流GⅠ)も制しており、現役最多のダートGⅠ5勝(地方含む)を挙げている。
今回で引退することを発表しており、ラストランで勝利を掴むことができるか―。
チャンピオンズC連覇となれば、2010・11年のトランセンド以来、史上2頭目の快挙となる。

坂井瑠星騎手:
――レモンポップの強さ
性格の良さ、能力が高いのはもちろんのことですけど、持っている能力を毎回発揮してくれるように、厩舎の方でしっかり仕上げてくださっているのが大きいと思います。
――レースへの意気込み
最後のレモンポップとの時間を楽しんで乗りたいです。その中で最高の「1着」という結果を取れればと思いますので応援よろしくお願いします。
武豊騎手18年ぶり2週連続GⅠ制覇を目指す

11月24日(日)に行われたジャパンカップ・GⅠではドウデュースが勝ち、武豊騎手は同レース歴代最多の5勝目を挙げた。その武豊騎手は、チャンピオンズCではサンライズジパング(牡3)に騎乗。
2006年天皇賞(春)→NHKマイルC以来、自身18年ぶりの2週連続JRA・GⅠ制覇を狙う。

武豊騎手:
――先週の大仕事(ジャパンカップ)から今週のレースへの思い
まずホッとしています。でもすぐに大きいレースがあるので、切り替えて今週頑張りたいですね。

――サンライズジパングの強み
気性やレースの内容もまだ安定してない、子どもっぽいところがありますが、ポテンシャルは高いなと思っていますね。
――中京1800mについて
この馬は、左回りの方がコーナーがスムーズなので、左回りがいいかなと思いますね。
ただ、器用さがまだないので、速いペースについていけるかなどやってみないとわからない部分が多いですね。
ウィルソンテソーロ 去年2着の雪辱を晴らせるか

次に紹介するのは、ウィルソンテソーロ(牡5)。
2023年のチャンピオンズCでは惜しくも2着に終わり、今回こそ雪辱を果たせるか。前走のJBCクラシック(交流GⅠ)では、騎乗した川田将雅騎手の地元・佐賀県でダートGⅠ初勝利を挙げている。

川田将雅騎手:
――前走(JBCクラシック)について
返し馬でも具合の良さを感じました。これなら負けることはないと思えるくらい素晴らしい状態で、それにふさわしい走りができた前走でした。
――ウィルソンテソーロの強み
もともと能力の高い馬で、それがダートにフィットしてきて、成長に伴い体つきもダート馬らしいダート馬になってきたことで、より良さを生かせる走りができるようになったところです。
ペプチドナイル GⅠ2勝目を狙う

続いては、2024年のフェブラリーSを制したペプチドナイル(牡6)。
2024年の南部杯(交流GⅠ)ではわずかな差でレモンポップに敗れており、今回が最後の直接対決となるため、負けられない戦いとなりそうだ。
また、今回ペプチドナイルが勝利すると、同年フェブラリーS&チャンピオンズC制覇は史上5頭目となる(2000年ウイングアロー、2011年トランセンド、2017年ゴールドドリーム、2023年レモンポップ)。
今回こそ制覇を目指すクラウンプライド

さらに、今回で3度目のチャンピオンズC挑戦になるクラウンプライド(牡5)にも注目だ。
前走のコリアCではウィルソンテソーロに圧勝、2022年チャンピオンズCでは2着の結果を残しており、初のGⅠ制覇に期待したい。
7歳馬がレース史上初の制覇へ

最後に紹介するのは、7歳馬のハギノアレグリアス。
これまで7歳馬以上がチャンピオンズCを制したことはなく、最高成績でも2着までだ(2013年ワンダーアキュート、2020年ゴールドドリーム)。
中京では5戦中1着3回、2着1回、6着1回と好成績を残しており、今回のチャンピオンズCでも力を発揮できるか。
また、鞍上の岩田望来騎手にもGⅠ初制覇がかかっており、人馬ともに注目したい。
そして11月28日(木)注目の枠順が確定。
連覇を狙うレモンポップは1枠2番、武豊騎手&サンライズジパングは6枠12番、ウィルソンテソーロは4枠8番から出走となる。
第25回 チャンピオンズC(GI)中京競馬場・ダート1800m
1枠1番 クラウンプライド(牡5・横山武史)
1枠2番 レモンポップ(牡6・坂井瑠星)
2枠3番 ハギノアレグリアス(牡7・岩田望来)
2枠4番 ペプチドナイル(牡5・藤岡佑介)
3枠5番 ペイシャエス(牡5・横山和生)
3枠6番 ドゥラエレーデ(牡4・R.ムーア)
4枠7番 セラフィックコール(牡4・C.デムーロ)
4枠8番 ウィルソンテソーロ(牡5・川田将雅)
5枠9番 テーオードレフォン(牡5・三浦皇成)
5枠10番 アーテルアストレア(牝5・菱田裕二)
6枠11番 ミトノオー(牡4・松山弘平)
6枠12番 サンライズジパング(牡3・武豊)
7枠13番 ミックファイア(牡4・C.ルメール)
7枠14番 スレイマン(牡6・斎藤新)
7枠15番 グロリアムンディ(牡6・北村宏司)
8枠16番 ガイアフォース(牡5・長岡禎仁)
ダート王決定戦を制するのは!?
チャンピオンズCは、12月1日(日)15時30分に発走する。
みんなのKEIBA チャンピオンズC・GⅠ
12月1日(日)15時から生放送
https://www.fujitv.co.jp/sports/keiba/