冬本番、空気の乾燥する季節がやってきた。

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加湿器で乗り切ろうと考える人も多いが、加湿器には種類ごとに一長一短がある。

正しい選び方について取材した。

加湿器で“乾燥の季節”乗り切る

のどの痛みや肌のトラブル、嫌な静電気――空気の乾燥に悩む季節がやってきた。

「乾燥しまくっている。対策は加湿器を使用する」

「霧状になる加湿器を使っている。居間と寝室に置いている」

「加湿器はある。のどの痛みが和らぐ」(いずれも北海道民)

心強い加湿器だが、種類は大きく4タイプあり、用途に合わせて正しく選ぶことが大切だ。

選び方について家電量販店の担当者に聞いた。

短時間で加湿 「スチーム式加湿器」

まず1つ目は、ヒーターで水を加熱し水蒸気で加湿する「スチーム式加湿器」。

その特徴は。

「湯を沸かし、上から湯気が出てくるので空気中にしっかり水分がなじむ。衛生面でも優れている」(ヨドバシカメラ マルチメディア札幌 松尾直樹さん)

スチーム式は短時間で湿度を上げることができるため、広い部屋におすすめだ。

また、水を沸騰させるため菌が繁殖しにくく、衛生的であるという。

しかし、気をつけなければならないのが。

「小さい子どもがいると、上から蒸気が出ているので安全面に気をつけた方がいい」(松尾さん)

熱い蒸気に触れたり、加湿器が転倒したりすると、やけどの危険性がある。

また、加熱に電気を使うため、電気料金が比較的高くなるという。

家電量販店の試算では、月額1,400円からだそうだ。

熱い蒸気が出ない 「気化式加湿器」

2つ目は、水を含んだフィルターに風を当てて加湿する「気化式加湿器」。

加熱をしないため、スチーム式のように熱い蒸気が出ないことが特徴で、電気料金も月額150円ほどに抑えられるという。

しかし、デメリットも。

「吹き出し口から冷たい空気が出てくるというデメリットがある。それによって室温を下げてしまうことがある」(松尾さん)

パワフル加湿 「ハイブリッド式加湿器」

3つ目は、水を含んだフィルターに温めた風を当てる「ハイブリッド式加湿器」。

その名のとおり、加熱と気化のハイブリッドだ。

「室温に左右されずにパワフルに加湿してくれるのが特徴。イオンを発生させるユニットがついている機種もあり、加湿器の中や空気中の除菌ができる機能付きのものもある」(松尾さん)

ただし、水を加熱する分、気化式より消費電力が大きく、電気料金は月額3,000円前後が主流だという。

また、本体価格も3万円から6万円近くと、比較的高価なものが多い。

水をミストに 「超音波式加湿器」

4つ目は、超音波を水に当ててミストを発生させる「超音波式加湿器」。

本体価格が1万円以下からと、比較的低価格なのが特徴だ。

さらに、アロマオイルを入れて香りを楽しめる機種もある。

電気料金は月額200円ほどと抑えられるが。

「水に含まれるカルキ成分ごと加湿するタイプが多いので、家具やカーテンなどの近くに置くと、成分が付着してカサカサになることがある」(松尾さん)

家具などにカルキの白い跡が残る場合があるため、設置場所に注意が必要だという。

さまざまな種類がある加湿器。

使用する場所や用途に応じて、賢く選ぶことが大切だ。

北海道文化放送
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