11月17日(日)、マイルチャンピオンシップ・GⅠが京都競馬場で行われる。
春のマイル王者決定戦(6月安田記念・GⅠ)を制したのは、外国馬ロマンチックウォリアーだ。今回のマイルCSにも、欧州から最強の刺客が参戦する。
だが、日本からも強力メンバーが出走予定で、見所の多いレースとなっている。

マイルCSとは…

11月の京都開催の第3週目に、芝1600m(外回り)を舞台に開催。下半期の「ベストマイラー決定戦」に位置付けられている。                                   

“欧州最強の刺客”チャリン参戦

チャリン最終追い切り
チャリン最終追い切り
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今回、13年ぶりに外国馬がマイルCSに参戦。2024年に入り英仏G1で3勝を挙げている“欧州最強マイラー”チャリンだ。もし同馬がマイルCSを制覇すると、外国産馬初の快挙となる。
また、チャリンは来春に種牡馬入りすることが発表されており、このマイルCSが現役最後のレース。日本のファンの前で見せる最後の雄姿は果たして―

R.ムーア騎手
R.ムーア騎手

R.ムーア騎手:
――― チャリンの最終追い切りの感触
追い切りの感触は非常に良かった。今回が引退レースにはなるが、調子を上げつつ良いコンディションで臨みたい。
―――日本馬の印象
去年のマイルCS優勝馬のナミュールと安田記念3着のソウルラッシュの2頭がライバルになると思っている。

2023年エリザベス女王杯勝ち馬ブレイディヴェーグ 初のマイル戦へ

2023年エリザベス女王杯を制したブレイディヴェーグ
2023年エリザベス女王杯を制したブレイディヴェーグ

“欧州最強マイラー”に立ち向かう日本馬も非常に強力だ。
まずはマイル初挑戦となるブレイディヴェーグ(牝4)。2023年のエリザベス女王杯・GⅠの勝ち馬で、2024年初戦の府中牝馬S・GⅡを制している。この府中牝馬Sで見せた末脚は、誰もが驚くほどのインパクトだった。
マイル初挑戦での制覇となれば、2013年のトーセンラー以来、11年ぶり2頭目の快挙。マイル界の勢力図を塗り替えるか。

宮田調教師
宮田調教師

宮田調教師:
――― 前走(府中牝馬S)ふりかえり
こちらの想像を超えるくらい良い走りを見せてくれました。改めてすごいサラブレッドだなと感じました。

ブレイディヴェーグ最終追い切り
ブレイディヴェーグ最終追い切り

――― 追い切りについて
前走から間もそこまで空いてなかったので、前回ほどしっかりやらなきゃいけない印象ではなかったです。帰厩初日からキレッキレで動けていましたし、前走よりも動きやすくなっているなと感じました。

史上7頭目のレース連覇を目指す ナミュール

2023年のマイルチャンピオンシップを制したナミュール
2023年のマイルチャンピオンシップを制したナミュール

次に紹介するのは、2023年のマイルCS覇者ナミュール(牝5)。6月の安田記念・GⅠ以来5カ月半ぶりの出走となるが、今回騎乗するのは、前週のエリザベス女王杯を制したC.デムーロ騎手(32)。勢いを活かし、2週連続GⅠ制覇できるか注目したい。

C.デムーロ騎手
C.デムーロ騎手

C.デムーロ騎手:
――― 2歳時に阪神JFでナミュールに騎乗したことについて
スタートで出遅れてしまって、その時は馬も2歳で若かったので道中後ろからになりましたけど、落ち着いてしっかり伸びてきた印象が残っています。
―――ドバイターフで2年ぶりに騎乗し、成長を感じた部分
身体も精神的にもすごく成長を感じました。2着だったけどレース自体もすごく良い競馬をして、良い脚も使ってくれました。
―――2週連続GⅠ制覇への意気込み
1年ぶりに日本に来て、良いチャンスをもらえて先週はGⅠを勝つことができた。2週続けて同じ厩舎でチャンスのある馬に乗せてもらえるので、勝てるように頑張りたいです。

ソウルラッシュ 今回こそタイトル獲得へ

ソウルラッシュ最終追い切り
ソウルラッシュ最終追い切り

続いては、今回で3年連続マイルCSに出走するソウルラッシュ(牡6)。2022年4着、2023年2着と、掲示板には載るがタイトル獲得には届いていない。前走に引き続き団野大成騎手(24)が騎乗し、今回こそマイルCS制覇を目指す。

池江調教師
池江調教師

池江調教師:
――― 前走(富士S)ふりかえり
競馬として内容は良かった。勝ちたかったというのが正直な気持ちです。

―――GⅠ制覇に向けて大事になること
雨が降ってパワーを要する馬場になってくれたら、他の切れ味がある馬には少し分が悪くなると思うので、ソウルラッシュにはプラスに働くと思いますね。なんとか雨が降ってほしいです。

ジュンブロッサム GⅠ初挑戦で快挙を狙う

2024年の富士Sを制したジュンブロッサム
2024年の富士Sを制したジュンブロッサム

最後に、前走富士S・GⅡで、ソウルラッシュや2023年のマイルCS勝ち馬ナミュールを退け、重賞初制覇を果たしたジュンブロッサム(牡5)。GⅠ初挑戦となるが、2年連続で前走の富士S勝ち馬がマイルCSを制しており(22年セリフォス・23年ナミュール)、ジュンブロッサムもこれに続けるだろうか。
また、騎乗は戸崎圭太騎手(44)で、“友道康夫調教師&戸崎圭太騎手コンビ”は、2024年JRA重賞7戦4勝・2着1回・3着1回の好成績だ。
GⅠ初挑戦で臨むジュンブロッサムは快挙を成し遂げられるか。

そして、11月15日(金)注目の枠順が確定。ブレイディヴェーグは1枠2番、2週連続GⅠを狙うC.デムーロ騎手とナミュールは2枠4番、GⅠ初挑戦のジュンブロッサムは3枠5番、外国馬のチャリンは6枠11番から出走となる。

41回 マイルチャンピオンシップ(GI京都競馬場・芝1600m
1枠1番  コムストックロード(牝5・幸英明)
1枠2番  ブレイディヴェーグ(牝4・C.ルメール)
2枠3番  バルサムノート(牡4・北村友一)
2枠4番  ナミュール(牝5・M.デムーロ)
3枠5番  ジュンブロッサム(牡5・戸崎圭太)
3枠6番  オオバンブルマイ(牡4・武豊)
4枠7番  マテンロウスカイ(せん5・横山典弘)
4枠8番  フィアスプライド(牝6・A.シュタルケ)
5枠9番  ニホンピロキーフ(牡4・田口貫太)
5枠10番 レイベリング(牡4・津村明秀)
6枠11番 チャリン(牡4・R.ムーア)
6枠12番 アルナシーム(牡5・藤岡 佑介)
7枠13番 ソウルラッシュ(牡6・団野 大成)
7枠14番 ウインマーベル(牡5・松山 弘平)
7枠15番 セリフォス(牡5・川田 将雅)
8枠16番 タイムトゥヘヴン(牡6・柴田 善臣)
8枠17番 エルトンバローズ(牡4・西村 淳也)

レース史上初の外国馬が制するのか、日本馬が意地を見せるのか!? マイルチャンピオンシップは、11月17日(日)15時40分に発走する。 

みんなのKEIBA マイルチャンピオンシップ・GⅠ
11月17日(日)15時から生放送
https://www.fujitv.co.jp/sports/keiba/

みんなのKEIBA
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フジテレビスポーツ局が制作する競馬情報番組。毎週・日曜日午後3時より放送中。番組MC:DAIGO/佐野瑞樹/竹俣紅 解説者:井崎脩五郎/細江純子 ※放送時間は変更される場合があります