熊本地震からの復旧工事が続く熊本城、天守閣から見て北側にある平櫓周辺の工事が11月12日に公開された。実は、復旧作業が行われている石垣の内側には、子どもたちの応援の気持ちが込められている。

新しい栗石には「一日も早い復旧を」

11月12日に報道公開されたのは、熊本地震で被災した平櫓とその周辺。

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平櫓は2016年の熊本地震で石垣に膨らみが出て崩落の危険性があったため、櫓と、石垣の一部を撤去。2024年6月から積み直しが行われている。

この積み直しの際、石垣の内側に詰める栗石(ぐりいし)と呼ばれる小さな石が不足するため新たな石で補う。

この新たな石にメッセージを書くイベントがお城まつりなどで開かれ、子どもたちが書いたメッセージ付きの栗石が入れられた。

栗石には熊本城大天守の絵や『一日も早い復旧を』といったメッセージが書かれ、復旧過程でメッセージ付きの栗石が入れらるのは、飯田丸五階櫓に次いで城内2カ所目だ。

熊本城総合事務所・復旧整備課の岩佐康弘課長は「私たちも子どもたちの応援の声が支えになるので、まだまだ復旧事業が続きますけど、支えを受けながら頑張っていきたい」と述べた。

『平櫓』の建物復旧は2030年度予定

また、この平櫓西側石垣の解体工事が11月12日に始まった。積み直しの際には平櫓と同じように一部に耐震補強のシートが敷かれる計画だ。

『平櫓西側』の石垣の復旧は2026年度、『平櫓』の建物の復旧は2030年度の予定だ。

(テレビ熊本)

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