統計史上初めて11月に4つの台風が発生する“台風カルテット”となり、このうち台風25号が今週末にかけ沖縄に接近する予想となっている。先週末、台風が運んだ湿った空気の影響で記録的大雨となり、至る所で冠水被害が発生するなど被害が出ている沖縄に接近する台風25号の進路にも注意が必要だ。
フィリピンで“台風カルテット”
木々を大きく揺らす激しい横殴りの雨。木の枝は耐え切れず吹き飛ぶ。

フィリピンでは相次いで発生した台風22号・23号の直撃を立て続けに受け、あちらこちらで倒木も発生するなど被害が拡大。

さらに、12日午前3時には、フィリピンの東で台風25号が発生した。
これにより22号から数えて計4つ、“台風カルテット”となった。
4つの台風が同時に存在するのは、2017年以来7年ぶりのことで、11月としては統計開始以来初めてだ。

この台風のうち特に注意が必要なのが、12日に発生した25号の進路だ。週末には沖縄に接近する予想で、荒れた天気になる可能性がある。
「膝くらいまで…」沖縄で記録的大雨
その沖縄では週末、台風が運んだ湿った空気の影響で記録的な大雨となった。

辺り一面が冠水した名護市内の道路の映像では、水が車のバンパー付近まで達していた。

道路脇から大量の雨水があふれ出し、至る所で冠水被害が発生した。

地元住民:
膝くらいまではきてましたね。普通はそこまではならないんだけど。ここの横の山からの水もあふれてるのは初めて見ました。

川が氾濫した国頭村では、濁流が住宅にまで達し、止めてあった車もボンネットまで水に浸かるなど浸水被害が相次いだ。

水が引いた現場では、家の中から泥をかき出すなど住民が片付けに追われていた。

大雨被害の影響が今も残る沖縄に再び迫りつつある台風。
気象庁のスーパーコンピューターの予想では、この週末、台風25号の影響で沖縄は荒れた空模様になるおそれがあり、最新の進路情報に注意が必要だ。
(「イット!」11月12日放送より)