天皇皇后両陛下が主催される秋の園遊会が10月30日、赤坂御用地で行われました。スケートボードの金メダリスト、堀米雄斗選手と吉沢恋選手との“スケボートーク”では、まさかの秘話が飛び出しました。
愛子さまはピンク色の振り袖 和装での公務は初めて
天皇皇后両陛下が各界の功労者などを招待される園遊会。29日からの雨も上がり、赤坂御用地で行われました。

30日午後1時半過ぎ、陛下と紅葉があしらわれた和服姿の皇后さまが姿を見せられました。隣には秋篠宮ご夫妻。そして両陛下の長女・愛子さまの姿もありました。
今回、初の和装での公務となった愛子さまは、ピンク色の振り袖姿。園遊会出席は春に続き、2回目です。

愛子さまの隣には、秋篠宮家の次女・佳子さま。お二人が笑顔で言葉を交わされる様子も見られました。
皇后さまの“スケボー体験”秘話
今回の園遊会は各界から約1500人が出席。コロナ禍以降控えていた、園遊会の名物・御料牧場産の肉を使ったジンギスカンや、焼き鳥、ちまきなどが振る舞われました。
両陛下や皇族方は、パリオリンピックのメダリストや建築家の隈研吾さんなどに歩み寄り、声をかけられました。

女子やり投げで金メダルを獲得した北口榛花選手に陛下が「よかったですね」と声をかけられると、北口選手は「よかったです。ありがとうございます」と応じました。
皇后さまが「一投目は難しいものなんですか?」と質問されると、北口選手は「そうですね。順番が早ければ早いほど試合の空気感がオリンピックの決勝では変わるので、その空気をつかんでいくのに少し時間がかかります。一投目でどれだけ投げられるのかで周りの後の選手のプレッシャーも変わってくるので、大事なポイントではあります」と答えました。
また、陛下が、オリンピックで金メダルとを取った時の記録65メートル80センチを引き合いに、指を指しながら「65メートル?」と話すと、笑いが生まれました。

続いて陛下は、柔道男子66キロ級で2大会連続となる金メダルを獲得した阿部一二三選手に「本当におめでとう」と声をかけられました。皇后さまも「おめでとうございます」と声をかけられると、安倍選手は「ありがとうございます」と応じ、「無事2連覇出来てよかったです」と話しました。
さらに両陛下は、スケートボードの金メダリスト、堀米雄斗選手と吉沢恋選手と言葉を交わされました。陛下が、「スケートボードって芝生の上では滑りますか?」と質問されると、堀米選手は「そうですね」と応じました。

そして、皇后さまが「私、子どもの頃スケートボード滑るだけは滑ったことがあります」と話されると、吉沢選手は「えー!そうなんですね!」と驚いた様子。皇后さまは「友達が持っていて、家の前で坂になっていたので、そこでこういう感じで滑っていただけですけど、何回か楽しくてやっていました」とスケートボード体験について話をされました。

また、初めて和装で公務に臨まれた愛子さまも、体操の男子チームや車椅子テニスの上地結衣選手、田中愛美選手らと親しく言葉を交わされました。
北口榛花選手は愛子さまと“カステラトーク”
両陛下や皇族方との歓談は、出席者たちにとっても大変思い出深いものになったようです。

園遊会終了後、北口選手は愛子さまとの会話について、「きょうもカステラの話をしましたし、国民スポーツ大会で生でやり投げを見て下さった話もしました」と、競技中の“モグモグタイム”で口にして話題になっていたカステラについて話をしたと明かしました。

また吉沢選手は、皇后さまがスケートボードをやった経験があると話されたことについて、「まさかやってると思わなくて驚きました」と感想を述べました。
和やかな雰囲気の中行われた秋の園遊会。一方で注目されたのは出席者の名札です。
4月に行われた春の園遊会では、岸田前首相の妻、裕子夫人の名札には「岸田文雄夫人」とだけ書かれ、本人の名前は記されていませんでした。このように招待者の配偶者に本人の名前が書かれていなかったことに対し、SNSなどで批判の声が上がったことを受け、今回の園遊会では本人の名前が明記されました。

そうした中、両陛下や愛子さまは出席者一人一人と目を合わせ、にこやかに歓談されていました。
(「イット!」10月30日放送より)