東京・台東区で有害な化学物質を摂取させ、次女や姉を殺害したとして夫婦が逮捕された事件で、警視庁は25日、同じ手口で父親も殺害した疑いで、夫婦を再逮捕した。

勇さんの知人「突然難病にかかった」と聞かされる

再逮捕されたのは、元会社役員の細谷健一容疑者(43)と妻の志保容疑者(38歳)。

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2018年に、有害な化学物質「エチレングリコール」を摂取させ、健一容疑者の父親・勇さん(当時73)を殺害した疑いが持たれている。

勇さんの知人は、死亡する2年ほど前、突然、難病にかかったと聞かされたという。

勇さんの知人:
たまに会社で会ったりしたことあったけど。もうすごくやつれてた。もう支えてもらって歩いていた。

入院先で「敗血症」により死亡し、病死と判断されていた勇さんだが、入院前に夫婦がエチレングリコールを購入していたことが明らかになった。

警視庁は2024年2月、当時4歳だった次女の美輝(よしき)ちゃんを殺害した疑いで細谷夫婦を逮捕。
3月には、健一容疑者の姉・美奈子さんを、2018年に殺害した疑いで再逮捕されている。

いずれも、有害な化学物質「エチレングリコール」を故意に摂取させて殺害した疑いが持たれている。

父死亡の5カ月前に母親も死亡

夫婦の周辺では、父の勇さんの死亡する5カ月ほど前に、母親も死亡している。

父の勇さんの死亡する5カ月ほど前に母親も死亡
父の勇さんの死亡する5カ月ほど前に母親も死亡

夫婦と家族の間に何があったのか。

勇さんの知人:
ホテル(経営)は本当は息子にやらせる予定、息子がやってたんですよ。(健一容疑者が)金かけて使って、結局放り投げたって感じ。体調が悪いから、息子が(ホテルを)やり始めた。

その後の警視庁に調べで、2人は犯行前、勇さんについて「死んだ方がいい」などと、LINEでやりとりをしていたことがわかった。

ホテルの経営をめぐり家族間にトラブルがあったか
ホテルの経営をめぐり家族間にトラブルがあったか

警視庁は、ホテルの経営をめぐって、家族間にトラブルがあったとみて、くわしい動機を調べている。
(「イット!」 10月25日放送より)

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