合唱日本一を争う全日本合唱コンクールが10月埼玉県で開かれる。宮崎大学附属中学校の合唱部は、2年連続でこの大会に出場する。選んだ曲「風のうた」は、2025年に30年を迎える阪神淡路大震災をきっかけにつくられた曲。たくさんの花が一斉に咲き誇る「百花斉放」を掲げ、個性を合わせて美しい合唱を目指す中学生たちを取材した。

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2年連続で全日本合唱コンクールへ

宮崎大学教育学部附属中学校合唱部。混声合唱の伝統校で、部員40人。9月に鹿児島市で開かれた九州合唱コンクールで見事金賞を受賞。九州代表として、埼玉県で開かれる全国大会への出場を決めた。

稲元杏珠 部長:
仲間たちと一生懸命頑張ってきたことが報われて、すごく嬉しかった。風の歌は、歌いこめば歌いこむほど、ここまでやりたいというのが出てきて、最後の9日間も一つ一つ修正を重ねていきたいと思います。

いよいよ全国の舞台が近づいている。残された時間を、いかに1回の練習で修正し、より良いものにしていくか・・。部員たちにとっては一瞬一瞬が真剣勝負だ。

歌詞を模造紙に書きだして「歌詞解釈」

「風のうた」は、阪神淡路大震災をきっかけに作られた曲。

黒田真央 副部長:
歌う時に歌詞解釈をして、歌詞を模造紙に書き出して、意味を一つ一つ考えていったので、結構深いものになって伝わるのではないかと思う。

阪神淡路大震災は、生徒たちが生まれるずっと前の出来事だが、それでも生徒たちは、歌詞や曲から感じた自分たちに通じる大切なメッセージと向き合い続けてきた。

個性を合わせて美しい合唱を

得能結衣 副部長:
みんな仲が良くて、休憩時間も楽しみながら歌を響かせていて、楽しい合唱部。40名の大人数だが、練習を日々頑張ってきた。

合唱部のビジョンは、たくさんの花が一斉に咲き誇る様子を表す「百花斉放」一人一人の個性をあわせた美しい合唱を作りたいと、全国大会で、心を一つに歌い上げる。稲本部長は、「全国大会では、全員が楽しく、ホールにきれいな歌声を響かせられたらいい」と、意気込みを語ってくれた。

(テレビ宮崎)

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