大谷翔平選手は9月20日、前人未踏の大記録「51−51」を達成しました。岐阜県大垣市でも20日、50回目の猛暑日を記録したため、熱帯夜の52日とあわせて「50−50」を達成しました。猛暑の影響で、牛乳の生産や祭りにも影響がでています。
■猛暑日と熱帯夜の「50-50」を達成した岐阜県大垣市
大谷翔平選手は9月20日、史上初となる「51−51」を達成しました。
大垣市では20日、最高気温は37.8℃となり、2024年で50回目の猛暑日となりました。最低気温25℃以上のいわゆる“熱帯夜”も52日を達成していて、大谷選手と同じ日に「50−50」を達成してしまいました。

大垣市民A:
(大垣の方は)ゼロでもいいからね。
大垣市民B:
暑すぎます。51でしたよ、大谷翔平選手。負けています。まだもう1日、明日も続くかな。
大垣市名物の「水まんじゅう」の店には、涼を求めて買い求める人の姿がみられました。

金蝶園総本家の杉山秀子店長:
地下水なので、暑い中でも15度は保ったお水なので。県外からもたくさん来ていただくので、暑い日が続いていただかないと。
■「牛がハアハアと…」猛暑で牛乳がピンチ
愛知県田原市の鈴木牧場では、乳牛およそ300頭を飼育していますが、猛暑の影響が出ていました。

鈴木牧場の鈴木雅隆さん:
寝ていても、牛の呼吸がハァハァしているのがわかる。30度を超えてくるとすごく牛にとっては暑いので、牛乳の量も減ってくるんですけど。暑い日がずっと続くことによって牛もダメージが蓄積するので、ミルクが出ない時期が続く。
乳牛は暑さに弱いため、ミストや扇風機を導入して対策していますが、暑いと動かないため、エサをあまり食べずにミルクの量も減るといいます。

例年は1頭で1日30キロ以上の乳を搾れますが、24年は猛暑続きで、7月と8月は30キロを下回る日が続き、9月に入っても元に戻っていません。
鈴木牧場の鈴木雅隆さん:
牛乳が出ないと経営的にもマイナスというか、(暑熱対策に)投資をしても見返りがないと経営的に厳しくなってくるんじゃないかなと思います。

学校給食などに牛乳を出荷しているメーカーでも、生産量が減っています。
中央製乳販売部の草柳朋部長:
通常ですと、牛乳はお店さんによっては特売をされるところがありますけども、今はあまりできない状況かなと思っています。学校給食は間違いなく全部の児童生徒の皆さんに毎日おいしく飲んでいただけるように、頑張って作ってまいります。
■暑さに負けて…300万本の彼岸花が開花遅れる
愛知県半田市の矢勝川(やかちがわ)では、20日から「ごんの秋まつり」が始まりました。矢勝川は新美南吉の代表作「ごんぎつね」の舞台として知られ、毎年、川沿いに咲く300万本の彼岸花を楽しめます。

彼岸花は地面の温度が下がると開花するといいますが、24年は猛暑の影響で見頃が遅れています。

矢勝川の彼岸花を守る会の大島広信会長:
暑さに負けてまだ咲いていませんね。明日以降で雨が降ってくれれば、土地の温度が下がってきて、彼岸花がやっと咲いてくるんじゃないかなと。
祭り初日の20日、訪れる人はまばらでした。
訪れた人ら:
もうちょっと咲いているかなと思ったんですけどね。
全然気配ないもんね。またリベンジします。
気候が温暖だから、彼岸花もかわいそう。
団子や五平餅など、お祭りグルメも楽しめますが…。
祭りに出店する人:
彼岸花が始まってからずっとお世話になっているんですけど、こんなに人が来ないのは初めてです。1週間ぐらいしばらくお預け。

「ごんの秋まつり」は10月4日までです。水辺に彼岸花が一斉に咲いているところもありますが、9月21日からの3連休には雨も予想されていて、関係者は「そろそろ咲いてほしい」と願っています。
(東海テレビ)