全身に発疹が出て、子どもを中心に夏に流行する「手足口病」が北海道各地で警報レベルとなっている。
新学期が始まり、感染拡大が懸念されており、北海道が注意を呼び掛けている。
北海道で手足口病が警報レベルに
「手をみせてね」(医師)

「ここが痛いの~」
北海道旭川市内のクリニックでは、子どもの手のひらや足の裏に発疹ができていないか、丁寧に診察している。

「足のここですね。ここも出ているね」(医師)
「手をみせてね。上手!」
手足口病の症状と流行状況
幼い子どもを中心に、主に夏に流行する手足口病。

発熱と喉の痛みが出て、2~3日後に手や足などに発疹が出るウイルス性の感染症だ。

「高熱が出て、40℃を超えた。熱が高く、ご飯も食べず、ずっとぐずぐずしていた」(保護者)

「熱が出た後に口の中に水疱ができた」(保護者)
「(Q:お子さん痛がったりしましたか?)そうですね、夜眠れないくらい」(保護者)
北海道の8月12日から18日までの定点医療機関の平均患者数は6.78人で、警報レベルである5人を超えており、特に函館市で21.6人、中標津町で18人と非常に多くなっている。

コロナ禍で感染者が減少していたが、この4年の中で最も感染者が多くなっている。
「手足口病はまだまだ注意しなければならない。特に子どもの高熱や喉の痛み、食べられない場合は早めに小児科を受診し、診断を確定してもらうことが重要だ」(土田こどもクリニック 土田晃理事長)
大人にも影響する手足口病

手足口病は大人も感染することがあり、大人が感染すると、より症状が重くなることがある。
「実際、今年の夏に大人がかかった方もいた。大人は喉に水疱ができて非常に痛い。熱はすぐ下がるが、なかなか食事が取れなくなる」(土田理事長)
手足口病の予防対策
新学期が始まった北海道。
飛沫や接触で感染が拡大するため、予防には石鹸でのこまめな手洗いが重要だ。

また、家族に患者がいる場合は、タオルや食器の共有を避けるなどの対策が必要だ。