8月28日、鹿児島県に上陸した台風10号は、9月1日から2日ごろにかけ東海地方に接近するとみられています。また、東海地方では29日夜から30日午前にかけ、線状降水帯が発生するおそれがあります。
台風10号の東海地方への接近は1日(日)から2日(月)ごろとみられていますが、すでに大気の状態は非常に不安定です。

気象庁は29日夜から30日午前にかけて線状降水帯が発生し、大雨災害の危険度が急激に高まる恐れがあると発表しました。30日午後6時までに降る雨の量は、三重の多いところで300ミリ、愛知で200ミリなどと予想されています。
三重県ではすでに大雨となっていて、津では29日午後0時18分までの1時間に73.5ミリ、6時間の雨量では8月の観測史上最大となる219.5ミリの雨が降りました。

津市では道路が足首の高さまで冠水し、家が浸水しないよう土のうを積むなど、住民らが対応に追われていました。

土砂災害危険度が「警戒レベル4」に達した津市の安濃川は氾濫危険水位に到達し、茶色く濁った水が橋桁に迫り土砂が勢いよく流されていきます。

松阪市では、水路からあふれた水が田んぼに流れ込み、あたり一面水浸しになりました。

冠水した道路では、水しぶきをあげながら走る車に、市の職員が注意を呼び掛けていました。

29日夜から30日にかけて、東海地方では土砂災害などの危険が高まっています。9月2日ごろまでは断続的に雷を伴った非常に激しい雨が降る所もある見込みで、十分な警戒が必要です。
(東海テレビ)