22日から長野県軽井沢町で静養されている上皇ご夫妻。23日は旧満州から引き揚げてきた人たちが開拓した大日向開拓地に足を運ばれた。
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手をつなぎながらキャベツ畑へ
お二人は手をつなぎ、「大丈夫」と足元を気遣われながら、ゆっくりとキャベツ畑を歩かれた。キャベツをご覧になった美智子さまが「(葉が)まだ巻いてないのね」と話されると、上皇さまは「巻かないものもあるが気がする」と応じられていた。

長年、思いを寄せられてきた「大日向」
畑のある大日向地区は戦後、旧満州・現在の中国東北部から引き揚げて来た人たちが開拓した場所。1947年に昭和天皇が激励に訪れ、上皇ご夫妻も皇太子時代から何度も訪問されている。

戦後70年の節目となった2015年には、お二人の希望で歴史を伝える写真などを見ながら住民と交流された。

この日も近くの畑で作業をしていた農家と話しをされた。男性は「うれしいこと。満州へ行った方々の苦労をねぎらうためにも来ているのでは」と語り、もう一人の女性は「畑の中から、『こんにちは、お待ちしておりました』と声をかけさせていただいた。お二人で手を振っていただいて、私たちだけだったので、うれしかった」と振り返った。

住民「これからも」
お二人を遠くから眺めていたという住民の瀧上史雄さん(83)は、義理の両親や親戚が旧満州から入植した「開拓二世」。「うれしいこと。皇太子時代からずっと来ているから。これからも来てもらえればいいと思う、お元気で」と話した。

上皇ご夫妻は29日まで滞在される予定。

(長野放送)