夏休みの海水浴場で、イルカが子どもを襲う緊迫の一部始終をカメラが捉えていた。イルカは何度も襲いかかり、救助にあたった50代男性が手を負傷。
海上保安庁はイルカを見たら、すぐに海から上がり、近づかないよう注意を呼び掛けている。

海面から見える背びれが子どもに迫る…

20日午前11時頃、福井・敦賀市の水島海水浴場で撮影された映像。

画像:ビデオポスト
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周辺に叫び声が響く中、黄色いライフジャケットを着た子どもがもがくようにして、必死に何かから逃れようとしている。その、すぐそばには背びれのようなものが見える。

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子どもを襲っていたのは野生のイルカで、海水浴中の子供に突如襲いかかったのだ。

男性が助けようとイルカに向かって近づく様子も(画像:ビデオポスト)
男性が助けようとイルカに向かって近づく様子も(画像:ビデオポスト)

その姿を見た男性が助けようと、イルカに向かって近づく様子も確認できる。

海水浴客は近くにあった浮島に急いで避難した。

浮島に避難した子どもと男性(画像:ビデオポスト)
浮島に避難した子どもと男性(画像:ビデオポスト)

動画には必死にイルカから逃れようとする緊迫のやりとりも記録されていた。

映像の音声:
ふざけるな!
いけ!イルカ!イルカ!イルカ!
いった!いった!
守って!大丈夫?来たよ!
あの方(浮島に)乗ってないんじゃない?
落ちちゃってる人いるよ!

一体、何が起こったのかーー。

動画の撮影者は、「数分前まで泳いでいで、なんとなく上がってきて後ろ見たら、もうそこにイルカいましたみたいな。すごく浅瀬に来てたので、大人でも全然立てる。両手かじられてて、上がってきた時にはもう血だらけで…」と振り返る。

イルカの出没で遊泳は禁止になった。海上保安庁によると、この事故で救出にあたった50代男性が負傷したという。

野生のイルカが出没したのは、敦賀市の水島海水浴場で、この海水浴場では19日も人がイルカに襲われる事故が発生し、40代女性が右手を噛まれ軽いけがをした。

福井県内では、こうした野生のイルカによる被害が敦賀半島付近で相次いで発生していて、これまでに野生のイルカによる、けがの被害は17例確認されている。

夏休み真っ只中の海水浴客を襲ったイルカの被害に、動画の撮影者は「怪我しちゃうと、ちょっと残念ですよね。子どもはイルカ今までかわいくて優しいと思っていたけど、急に怖くなったって言ってて…」と指摘する。

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海上保安庁はイルカを見たら、すぐに海から上がり近づかない。よう注意を呼び掛けている。
(「イット!」 8月20日放送より)

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