台風が房総半島に接近する中、千葉市にある神社で「妙見大祭」が16日から始まった。
見物客はまばらで、台風対策でみこしが練り歩く時間も大幅に短縮されたが、約900年、一度も休まず続けられてきたという。
一方、SNSではスーパーの棚が空っぽになった写真の投稿が相次いだ。
店の人は、「量はあるので、ひとりで大量買いはやめていただきたい」と訴える。
平安時代から900年…一度も休まず実施
千葉市にある神社で16日から始まった「妙見大祭」。
平安時代から約900年続く神事のため、終戦の翌日やコロナの中でも、一度も休まず続けられてきた。

参加した子どもは「生まれた時から」、「毎年」祭りに参加しているという。
「雨が強くならなくてよかった」と笑みがこぼれた。

また、参加者の男性は「(台風は)関係ないですね。イベントは中止があるけど、神事は中止がありません」と、こちらも笑顔だった。

雨が降る中、氏子たちがみこしを担いで、街を練り歩いた。
担ぎ手からは威勢のいいかけ声が響いたが、台風が接近中とあって、見物客はまばらだった。

台風の対策で、みこしのルートを変更し、練り歩く時間も6時間から大幅に短縮され、1時間だけ実施された。

別の祭りの参加者は、「台風でもやめないのが、妙見大祭のいいところ。千葉の神様もいるので不安はなかった」と語った。
一部スーパーでは“買いだめ現象”が…
一方、SNSでは、品薄になったスーパーの棚の様子をとらえた写真の投稿が相次いでいた。

神奈川県内のスーパーマーケットで撮影されたという写真では、精肉コーナーの商品棚は空っぽの状態だった。
張り紙には、「台風接近中」、「お早めの準備をおすすめします」と書かれている。
一部で買いだめが起きていたのだ。

取材班は埼玉県にあるスーパーへ向かったが、ものすごい勢いで車のフロントガラスに雨が打ちつけていた。

やっとの思いで越谷市にあるスーパーに到着すると、台風が接近する前に、水や野菜などの生鮮食品をまとめ買いする人々が、多く訪れていた。

特に売れていたのは、お米。
売り場はところどころ品切れとなっていた。
先週、南海トラフ地震の臨時情報が出された影響もあって、米が飛ぶように売れていた。

買い物客は「米がどこにもない」、「別のスーパーに行って米はなくてここに来た。米があったので買います」と話していた。
「ひとりで大量買いやめて!」
あまりの売れ行きで、取材中に在庫の米が品薄になり、「お一(ひと)家族様1点限り」の張り紙が貼られていた。ついに数量制限が設けられたのだった。

スーパーマルサン越谷花田店 八木栄樹店長:
雨がたくさん降ると来店できなくなるので、かなりお客さんが来た。量はあるので、ひとりで大量買いはやめていただきたい。
(「イット!」8月16日放送より)