愛知県小牧市出身のヒップホップアーティスト・AK−69(エーケーシックスティナイン)さんが2024年8月、愛知少年院を訪れ、更生を目指す少年たちにメッセージを伝えました。
小牧市出身のヒップホップアーティスト・AK−69さんは、日本のヒップホップシーンのトップを走る人気アーティストで、力強いメッセージを込めた歌詞が多くの人に支持され、日本武道館など数々のライブを成功させています。

8月5日、豊田市の愛知少年院で、少年たちおよそ30人と対面したAK-69さんには、ある共通点がありました。
AK−69さん:
17歳の頃にヒップホップに出会ってラップを志して、そのさなか逮捕されることになって、19歳の時ぐらいまで少年院にいたんですけど。
自身も少年院を出て立ち直った過去を持つAK−69さんは、同じ境遇を経験した少年たちに立ち直るきっかけを持ってもらおうと、各地の少年院で講演を行っていて、今回、初めて地元・愛知の少年院を訪れました。

AK−69さん:
「(少年院を)はよ出てぇわ」って思う人?そりゃそうだよね。俺もめっちゃ数えとったもん。あと何百何十何日やなって。
少年たちは次々と質問します。
Q.少年院を出て一番最初に食べたものは?
AK−69さん:
おにぎりだったね。母ちゃんと父ちゃんが買ってきてくれとって食べたんだけど、「コメ白っ!」ってなったね。みんなどういう感じ?玄米とか、真っ白じゃないでしょ。まず白いコメにびっくりするからね。
Q.月にどのくらい稼いでいますか?
AK−69さん:
そうだなあ…1000万円近い時もあれば、500〜600万円の時もあるし。だいたい年間で給料として1億円近くかな。

少年院を出てから夢を実現させたAK−69さんは、自身の経験から得た教訓を少年たちに語りかけます。
AK−69さん:
みんなは普通の人と比べて、ハンデを背負っているわけじゃないからね。こんなに社会に断絶されて考える瞬間なんて、普通の人はねぇから。ここで考えたことを、“シャバ”に戻ってそこで絶対に流されずに、芯をブラさずに生きていくかどうかが本番だからね。
AK−69さんが少年たちに送った曲には、最も伝えたいメッセージが含まれていました。

AK−69さん:
打ち込むものがあったということが、一番自分を救ってくれたんじゃないかなと思いますね。一つのことに打ち込むことが、何よりも人を成長させるんじゃないかなと思います。「一度燃え尽きようとも 再起不能でも こいつの火は消えない」っていう、それですね。生きているので何回だってやり直せるっていう、そこが一番のメッセージ。
(東海テレビ)