8月9日、神奈川県西部でマグニチュード5.3、最大震度5弱を観測する地震がありました。
その前日8日には、宮崎県日南市で最大震度6弱、マグニチュード7.1の地震があり、各地で地震への備えを意識した“異例のお盆休み”になりました。
11日、めざまし8が取材したのは、神奈川県・相模原市に住む古谷さんのお宅です。
相模原市在住 古谷さん:
南海トラフの話があって、その後すぐに(神奈川で)やっぱ地震があったんで、気をつけなきゃいけないかなと思ってまして。
古谷さんの家では、家具が倒れないようにする措置を業者が行っていました。
相模原市在住 古谷さん:
ラックが結構揺れちゃっていますね。
Benry 大川眞也さん:
揺れちゃってますね~。
相模原市在住 古谷さん:
こっちの部屋のたんす(の固定)と…、立て付けなんで倒れはしないんですけど台所の食器棚、やっぱり中の食器が揺れて飛び出してこないようにしておきたいかな。
Benry 大川眞也さん:
(テレビの棚は)ワイヤー線を使って、あの前に倒れないような、ちょっと仕組みを作っていこうと思います。
テレビをワイヤーで固定したり、食器棚の扉が外れないようにしていきます。
娘・実季さん:
テレビ台がこう揺れなかったりとか、あと食器が落ちてこないっていうのが分かるだけで、安心につながるかなと思います。
さらに、横浜市の一部では、こんな混乱も起きていました。
撮影者:
横浜市内なんですけど(翌日も)6店舗ぐらい見て水はゼロ、ゼロでした。
ホームセンターも見に行ってみたんですけども、防災グッズは結構売れてる感じはしてましたね。
横浜市のホームセンターで撮影された映像では、水の棚が空に…、この週末、横浜市内の一部の店舗で水がなくなるという現象が起きていました。
宮崎県での地震を受け、気象庁は南海トラフ地震「臨時情報」の巨大地震注意を初めて発表。注意の対象は沖縄県から茨城県まで広範囲にわたっています。
8月8日 気象庁南海トラフ地震評価検討会 平田直会長:
巨大地震注意は1週間続けていただきたい。南海トラフ地震について、普段よりも数倍(発生する)確率が高くなっている。
11日も宮崎市で震度3の地震が発生。各地で相次ぐ地震と、南海トラフ地震との関連はあるのでしょうか。
「半年単位で注意する必要」
めざまし8のスタジオでは、東大地震研究所・笠原順三名誉教授に解説していただきました。
MC 谷原章介:
宮崎県の地震と神奈川県の地震の関連性はあるんですか?
東大地震研究所 笠原順三名誉教授:
南海トラフ地震の周辺で起きているという意味で関連性はありますけど、直接関連があるとまでは言い難いかなと思いますね。
MC 谷原章介:
宮崎の地震が発生してから1週間は、南海トラフ地震の注意をするように「巨大地震注意」の指示が出ましたけど、これは1週間たてば安心してもいいというものなのでしょうか?
東大地震研究所 笠原順三名誉教授:
1週間は短すぎるというか、もう少し長い半年とかいう単位でかなり注意する必要があるのではないかと思いますね。
例えば、ゆっくりすべりとかいうものがあれば、南海トラフの巨大地震を引き起こす可能性が非常に高いのですが、そこまではいっていないということで、今の(巨大地震注意)状態になっているのだと思います。
宮崎県での地震発生の翌日、9日に神奈川県で発生した地震は、震源は最大震度6だった関東大震災と同じ神奈川県西部になり最大震度5弱、断層は同じで国府津―松田断層となります。
東大地震研究所 笠原順三名誉教授:
神奈川県で発生したこの地震は、1923年の関東大震災の震源に近く、あの時はマグニチュード7.9でしたが、もしここでM8クラスの地震が発生したら、首都直下地震につながる非常に大きな揺れになるでしょうね。
相模トラフが動けば、国府津―松田断層も動きますし、今回はM5.3 の地震でしたけれど…。
MC 谷原章介:
いずれにしても、備蓄の確認など日ごろから備えを心掛けたいですよね。
(「めざまし8」8月12日放送より)