渋滞が課題の熊本市は、8月5日から職員の時差出勤に取り組んでいる。きっかけは7月の熊本県と熊本市のトップ会談で、渋滞緩和を目指し熊本市がすぐできることとして始めた。
熊本市がピークを避けた時差出勤を実施
熊本市が8月5日から始めた『時差出勤』。もともと制度としてはあったということだが、熊本市として強く発信し、全庁的に取り組むのは初めてだ。
この記事の画像(6枚)通常の始業時間は午前8時半だが、今回の時差出勤は朝のピーク・午前7時半から8時半の1時間を避けるというもので、7時半までに到着する第1陣と、8時半以降に自宅を出発する第2陣に分かれている。
午前7時半に到着した第1陣の職員は「快適です。人も少なくて涼しいので通勤途中が過ごしやすい」と話し、早く出勤した職員はその分、早く退勤することになる。
きっかけは熊本県と熊本市のトップ会談
きっかけは7月に行われた木村熊本県知事と大西熊本市長とのトップ会談だ。渋滞緩和を目指し試験的にまず熊本市が実施することにした。
交通企画課の桑畑勇太さんは「通勤時間帯の分散を図り、道路上にいる人、車を減らすことが目的です。そのことにより交通渋滞の緩和や、バス・市電の混雑の緩和につなげていきたいと考えています」と話す。
目標は1日3000人の時差出勤で、職員総数約9600人のうち、3割程度の参加を目指す。熊本市によると、職員の現在の通勤手段は48%が車、22%が公共交通などとなっている。
熊本市役所の時差出勤は8月16日まで2週間実施し、参加者数や職員アンケート結果などをまとめ、19日に開かれる熊本県と熊本市の調整会議で速報値を発表するとしている。
(テレビ熊本)