連日、猛暑が続く福岡県内。久留米市では県内過去最高の記録に並ぶ39.5度を記録するなど(2024年8月5日)厳しい暑さに襲われている。猛暑の中、熱中症対策として欠かせないのがエアコンだ。しかし気になるのが電気代。いま節約術として注目されている「エアコン室外機カバー」を取材した。  

エアコンについて街の人は…
エアコンについて街の人は…
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街行く人に話を聞くと「エアコンないと困ります。体の一部というか。それぐらい大事です」(女性)、「クーラーないとちょっと危ないですよね」(夫婦)、「24時間のうち18時間くらい付けています。節約してない。死ぬよりか良いかなと」(女性)と、誰もがその必要性を口にするエアコン。いまや夏の危険な暑さから身を守るため必要不可欠な存在となっている。ただ、気になるのはフル稼働しているエアコンの電気代だ。                                                         

電気代節約に工夫いろいろ

さらに電気代について街行く人に尋ねると「温度をちょっと、例えば26~27度にするために扇風機を使ったりとか」(女性)、「空気循環を良くして、できるだけ部屋の温度が早く下がるようにして無駄な電気代を使わないように工夫している」(男性)と、エアコンの節電をそれぞれ工夫しているようだ。

設定温度を上げる。そしてサーキュレーターを使い冷たい空気を循環させるなどの方法が一般的だが、2024年の夏は、ある対策をする人が増えているというのだ。

電気代節約のためサーキュレーター併用など工夫
電気代節約のためサーキュレーター併用など工夫

売れている「室外機カバー」

「節電を意識して、少しでも電気代を抑えたいというお客様から多くお問い合わせを頂いています」と福岡市内の家電量販店で販売されているのは、室外機の上に被せることにより太陽からの直射日光を防ぐことができる「室外機カバー」。価格も500円程度から2000円ほどと手ごろで「売れ行きも例年よりも1割2割上がっている状態です」と、ヨドバシカメラ・マルチメディア博多の平木友崇さんは話す。

ヨドバシカメラ・マルチメディア博多 平木友崇さん
ヨドバシカメラ・マルチメディア博多 平木友崇さん

室外機カバーを取り付けてみると…

この室外機カバー実際に取り付けてみる。商品として入っていたのは、1メートルほどのアルミカバーとプラスチックの固定パーツ。アルミカバーの裏にマグネットが4つ付いている。

まず、アルミカバーに折り目を付け、室外機の上に取り付ける。固定パーツを折り目の付いた部分に差し込み「ひさし」を作る。

最後に、アルミカバーが風で飛ばされないように室外機と紐で固定すれば完成だ。実際に取り付け作業をした取材班は「1分ほどで取り付けることができました。ひさしが付いているので太陽が傾いても室外機が陰になります」と作業の簡単さを説明した。

専門家が語る「室外機カバー」効果

手軽で簡単な室外機カバーにはどのような効果があるのか。専門家である三菱電機空調冷熱システム事業部の久田優美さんは「室外機内部の温度上昇によって部品の消耗にもつながる可能性があるので、日よけを設置することによって室外機の温度上昇を防いで効きをよくすることにもつながります」と話す。

三菱電機空調冷熱システム事業部 久田優美さん
三菱電機空調冷熱システム事業部 久田優美さん

省エネ健康推進協議会によると、日光を遮ることができる『遮光ネット』を室外機に使った場合、10%程度の省エネ効果があったと発表している。

室外機の温度上昇を防ぐことで節電効果も期待できる「室外機カバー」。夏の危険な暑さから身を守るため、うまく節約術を駆使しながら暑い夏を乗り切りたいものだ。

(テレビ西日本)

テレビ西日本
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