「Z世代」という言葉を知っているだろうか。1990年代半ばから2010年代前半に生まれた若者を指すが、その若者たちを中心にしたプロジェクト、その名も「Z世代活躍課」が秋田・潟上市に発足した。若者ならではの視点や発想を生かし、市の活性化を目指す。

若者の声をまちづくりに生かす

「Z世代」とは、1990年代半ばから2010年代前半に生まれた現在12~28歳前後の若者のことだ。デジタル技術やインターネットが日常生活に浸透した環境で育ったことから、SNSなどでの高い発信力を持ち、効率性を重視し、社会問題に対する関心が高いなどと言われている。

ちなみに、1960年代中盤から1970年代終盤に生まれた人は「X世代」、1980年代序盤から1990年代中盤に生まれた人は「ミレニアル世代」にあたる。

「Z世代」の若者の声をまちづくりに生かそうと、秋田・潟上市で一つのプロジェクトがスタートした。その名も「Z世代活躍課」だ。

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メンバーは、市内に住む大学生や短大生、高校生のほか、市内の高校に通学する生徒など20人。

7月25日に行われた辞令交付式では、潟上市の鈴木雄大市長から、メンバー一人一人に辞令が手渡された。

潟上市の新たなプロジェクト「Z世代活躍課」は、若い世代に市政への関心を持ってもらうとともに、Z世代ならではの自由な発想や感性、視点を地域の活性化に生かそうと発足した。

メンバーの1人、ななさんは「将来潟上市の活性化に貢献できたらいいと思っていて、少しでも今から潟上市に触れていけるようにこの活動に応募した」と話す。

「Z世代活躍課」が何に取り組むかは、これから全員で話し合って決めるが、既にアイデアを温めているメンバーもいる。

その1人、たかこあさんは「市内の施設のカードを設置して、潟上市に来た人に集めてもらって、潟上市の文化や歴史を知る手段になればいい」と提案した。イメージは、ダムカードのような感じだという。

鈴木市長は「今の意見はなかなか面白い活動」と好感触で、「事業化できれば予算をつけてもいいと思っているので、ぜひ予算獲得も目指して頑張ってください」と若いメンバーたちにエールを送った。

メンバーは月に1回程度集まり、地域に元気を与える企画や情報発信の方法などについて話し合い、企画の実現に向けて行動していく。20人もの応募は、市の担当職員も想定外だったという。今後どんなアイデアが飛び出すのか、期待が高まる。

(秋田テレビ)

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