巨大なコロッケでギネス世界記録を持つ北海道厚沢部町。
夏祭り恒例の町おこし、ジャンボコロッケづくりだが、2024年の出来はどうなったのか。
巨大コロッケの進化
「3、2、1、コロッケ投入!」

「クレーンを使ってたっぷりの油に巨大なコロッケが入っていく」(沼田海征 記者)
7月20日、厚沢部町のあっさぶふるさと夏まつり。
町おこしの目玉は特産の「あっさぶメークイン」を使用したギネス世界記録認定の巨大コロッケだ。
直径約2メートル、じゃがいも約300キロ、油は約270リットル使用。
「さあ、いよいよクライマックス、これからコロッケの揚げに取り掛かります。うまくカラッと揚がるんでしょうか」(松沢 秀明リポーター)
2004年に初めて挑戦。

当時は直径約1.5メートル、イモの量は約100キロ、油は約200リットル。
次の年には早くも直径約2メートルと巨大化。
とにかく世界一の大きさにこだわり、その後、直径は約2.1メートルに。
ギネス記録への挑戦
ところが2010年、町に衝撃が。
なんと直径約2メートル55センチという記録を静岡県三島市が打ち立て、抜かれてしまった。
「今、コロッケが投入されました!ものすごい音でものすごい迫力です」(三宅真人 記者)

すぐに同じ2010年、王座奪還に動く。
直径約3.2メートルの巨大鍋が登場。
イモは約400キロ、油はついに約800リットル。
その直径は約3メートル8センチ。

見事返り咲きを果たした。
そして2022年ついにギネス世界記録に挑戦。
これまで追及した大きさから、当時オランダが持つ重さ225.8キロを超えることを目指す。

北海道で初めてメークインが栽培された発祥の地としての意地。

見事、279キロを達成しギネス世界記録に認定された。
2024年のジャンボコロッケ
記録に挑戦を続ける厚沢部町のコロッケ。
果たして2024年の出来は?
「(Q:お味はどうですか?)コロッケ味」
「衣がカリカリ、イモがねっとり、バランスがとれてておいしい」(いずれも来場した子ども)
ふるまわれたのは約900人分。

名実ともに世界一の巨大コロッケが、町にたくさんの笑顔を生んだ。