夏の高校野球新潟大会は23日に準決勝2試合が行われる。4強のうち、甲子園出場経験がある高校は中越のみ。中越が6年ぶりの甲子園出場を掴むか、2年連続で甲子園初出場校が誕生するか注目される。甲子園まで残り2勝。4チームのこれまでの戦績とベスト4の展望とは。
【帝京長岡】準々決勝で接戦を経験 総合力の高さ見せる
今春に北信越を制覇した帝京長岡は総合力の高さを見せている。4回戦までの3試合をコールドで勝利し、準々決勝ではエース茨木が今大会初登板で北越を完封。機動力を生かした攻撃も展開し、走攻守で隙がない。チーム打率は4強中2番目に高い3割2分6厘。4番茨木の勝負強さが目立つ。
《打撃成績》平均打率.326 総得点29 安打33 盗塁21
《投手成績》28回 総失点2 奪三振26 防御率0.64
2回戦 7-0 高田北城(7回コールド)
3回戦 11-0 新潟青陵(5回コールド)
4回戦 10-2 新発田農(7回コールド)
準々決勝 1-0 北越

【新発田南】大黒柱・小林佑が4戦完投 防御率は4強トップ
公立で唯一ベスト4に残った新発田南はエース左腕・小林佑の快投が続いている。2回戦、3回戦を完封するなど準々決勝までの4試合で自責点はわずか1。140キロの直球を武器に、今大会ナンバーワン左腕に躍り出た。防御率は4強の中でトップの0.25だ。攻撃面でも4番を打つ小林が中心。接戦を勝ち抜いてきた強さを見せている。
《打撃成績》平均打率.226 総得点13 安打26 盗塁6
《投手成績》36回 総失点4 奪三振39 防御率0.25
2回戦 2-0 新潟第一
3回戦 1-0 上越
4回戦 6-3 長岡商
準々決勝 4-1 十日町

【新潟産大附】打線に勢い 好機に畳みかける攻撃力が武器
初戦で第5シードの六日町を大差で破り、新潟明訓・村上桜ヶ丘と実力校を破って厳しいブロックを勝ち上がった新潟産大附属。勢いそのままに日本文理を3-2で撃破し、今大会のダークホースに。特に打線に勢いがある。4回戦までは二桁安打を記録。文理戦では、丸山・倉石の好投手2人から8安打3得点を奪い、金星を挙げた。一方の投手陣は宮田・田中の二枚看板が安定している。宮田が先発し、田中に継投するのが勝ちパターンだ。
《打撃成績》平均打率.312 総得点27 安打44 盗塁8
《投手成績》36回 総失点7 奪三振28 防御率1.75
2回戦 9-1 六日町
3回戦 7-2 新潟明訓
4回戦 8-2 村上桜ヶ丘
準々決勝 3-2 日本文理

【中越】打率は4強トップの3割5分超 好投手攻略し打撃に自信
昨夏準Vの中越は今大会ノーシードだったが、夏に照準を合わせてきた。加茂暁星のエース真保や糸魚川のエース山岸を攻略し、チーム打率は4強トップの3割6分4厘。準々決勝では勢いのある佐渡と中盤まで競った展開になったが、勝ちきる強さも見せた。準決勝からの戦い方を知る中越が6年ぶりの頂点を狙う。
《打撃成績》平均打率.364 総得点35 安打50 盗塁5
《投手成績》35回 総失点13 奪三振23 防御率2.57
2回戦 9-2 長岡向陵(8回コールド)
3回戦 11-4 加茂暁星
4回戦 8-4 糸魚川
準々決勝 7-3 佐渡

【帝京長岡VS新発田南】新発田南の小林が帝京打線を抑えられるか
新発田南の140キロ左腕・小林佑が帝京長岡打線をどこまで抑えることができるかが、この試合の大きなポイントとなる。小林はここまで4試合を1人で投げ抜き、自責点はわずか1。防御率は脅威の0.25と圧巻の投球を見せている。疲労の蓄積も予想される中、帝京打線にどう対峙するか。快進撃を続けてきた新発田南に対し、第1シードの帝京長岡が意地を見せるか。
【新潟産大附VS中越】明訓・文理撃破の新潟産大附に勢い
新潟明訓・日本文理と強豪校を破って準決勝に進出した新潟産大附に勢いがある。打線は4回戦まで二桁安打を記録。好機に畳みかける攻撃力がある。この新潟産大附打線を中越の投手陣が抑えることができるか注目。ただ、中越は佐渡戦でエース高橋が2回途中で降板。23日の試合で高橋が登板できるかどうかが心配される。実力がありながらも、昨秋・今春と結果が出ず、ノーシードで今大会に臨んでいる両者。果たして決勝に進出するのは…
注目の準決勝は23日にハードオフエコスタジアムで行われる。
【準決勝】
《23日・ハードオフエコスタジアム》
帝京長岡ー新発田南
新潟産大附属―中越
(NST新潟総合テレビ)