誕生日行事でのチャールズ国王や、在位70年を迎えた際のエリザベス女王。
結婚式を終えた、ウィリアム皇太子とキャサリン妃。さらには、ダイアナ元妃など、これまで、イギリス王室のロイヤルメンバーが節目となる行事を迎えた際、姿を見せてきた バッキンガム宮殿のバルコニー。

バッキンガム宮殿のバルコニーに姿を見せるロイヤルファミリー 2022年
バッキンガム宮殿のバルコニーに姿を見せるロイヤルファミリー 2022年
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そのバルコニーに通じる部屋が、 7月15日から8月31日までの期間限定で、初めて 一般公開されることになったのです。

めざまし8は、イギリス王室に詳しい多賀幹子さんにこの部屋について聞きました。

英国王室ジャーナリスト 多賀幹子氏:
ぜひ公開してほしいという声は前からありました。
ここは、特に素晴らしい宝物がたくさんあるというような評判といいますか、噂というものは前からありまして。

バルコニーの裏側「センター・ルーム」

175年もの間、一度も公開されたことがなかったというバルコニー裏側の部屋。一体、どんな部屋なのでしょうか?

バッキンガム宮殿ツアー担当者:
ここがあの有名なバルコニーがあるセンター・ルームです。ロイヤルファミリーが公式行事に出席した際にバルコニーに出る場所です。

「センター・ルーム」
「センター・ルーム」

初公開で特に注目されているのが、バルコニーのある「センター・ルーム」。イギリス王室の、まさに“歴史の舞台”となった場所なのです。

英国王室ジャーナリスト 多賀幹子氏:
(王室メンバーの中でも)特に君主ですね。エリザベス女王やチャールズ国王が主に使用しているお部屋ということになりまして、一番豪華なお部屋と言われていますね。
去年の12月のチャールズ国王のクリスマススピーチがこの部屋でした。

王室の重要な行事の際に使われることが多いというこちらの部屋。

「センター・ルーム」
「センター・ルーム」

修復された「蓮の花のシャンデリア」や19世紀に贈られた中国のシルクの壁掛けなど、イギリス王室が誇る数々の貴重なロイヤルコレクションも見所です。

そして、窓の外に見えるのが、あのバルコニー。
ところが…。

窓からバルコニーが見える
窓からバルコニーが見える

英国王室ジャーナリスト 多賀幹子氏:
手すりがちょっと低いんですね。落ちたら非常に危険ということでバルコニーには出られません。

豪華な調度品が展示「イエロー・ドローイング・ルーム」

一方、ツアーのコースにはまだまだ見どころが。

手書きの美しい壁紙とイエローを基調とした豪華な調度品が展示された「イエロー・ドローイング・ルーム」と呼ばれる部屋。
実はここ、ダイアナ元妃の最初の肖像画が描かれた場所でもあるんです。

イギリス王室の歴史と暮らしの一部を感じ取ることができるこのツアー。 
気になるチケットの料金は、日本円で約1万6000円。しかし…。

バッキンガム宮殿ツアー担当者:
残念ながら、チケットはすでに売り切れているんです。予約できるのは 来年になります。

約6000枚のチケットは即日完売。今年のツアーはすでに受付を終了しているとのこと。
バルコニーに面した部屋など、宮殿内部のこれまで非公開だった場所を今回、一般公開したことについて担当者はこう話します。

バッキンガム宮殿ツアー担当者:
王室のコレクションを一般公開して広く知ってもらうのが目的です。王室の住居を公開するというのは、チャールズ国王の強い願いでもあるんです。

英国王室ジャーナリスト 多賀幹子氏:
(チャールズ国王は)開かれた王室ということで、王室と国民との間の距離を縮めたいというような方針でしたね。
美しくなったそのお部屋というものをぜひ国民にも見てもらいたいと。一緒に喜びあいたいという、これも開かれた王室の一環だと思います。

(めざまし8 7月15日放送)

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