小学生の男児が描いたという迫力ある動物の絵がInstagramに投稿され、話題となっている。
長男の宿題。
4年生になってから自主学習がノートになりました。
このノートは永久保存したいな。
ライオンは8時間!
ゾウとサメは4時間かかって描きました。
空手もあってなかなか描く時間がとれない忙しい小学生。
このようなコメントとともに3枚の作品を投稿した母親の高見まなみさん(@manami_takami)。
まなみさんが「永久保存したいな」としたのが、小4の息子さん(10歳)が、絵を描いた自主学習ノート。
1つ目は、「陸の危険生物No.2ライオン」というタイトルがある。ノートいっぱいに大きく描かれたライオンは、牙の立体感や目の周りのシワなどが細かく描かれており、迫力がある。たてがみも1本1本にまで丁寧な線が入っている。制作時間は8時間かかったそうだ。
次は、「アフリカゾウ」。これは4時間かかったという。長い鼻の筋、大きな耳や小さいけれど鋭く見つめる瞳がリアルだ。今にも走り出しそうな躍動感もある。
最後は、「海の最強ハンター、ホホジロザメ」。これも制作時間は4時間と大作だ。
海から顔を出し、真っ赤な口を大きく開けている姿には怖さすら感じる。イラストの周りには、生態についても詳しく書いてあり、「力強い筋力をもち、海の生態系の頂点に立っている」と、解説どおりの力強さが伝わる作品だ。
細部まで丁寧に描かれている作品には、「またインスタで天才みつけてしまった...」「小4でこの画力とダイナミックな色使い非常に素晴らしいですね」「なにか絵、習ってるんですか?それとも独学?」などとコメントが寄せられ、13万9000いいねが付いている(7月9日時点)。
口元だけで4時間?母親も驚きの集中力
どれも躍動感がある作品だったが、息子さんは絵を習っているのだろうか?また、いつから絵を描き始めたのか?まなみさんに話を聞いた。
ーーいつから絵を描くようになったの?
よく絵を描くようになったのは、4歳からです。
ーーどうやって描いているの?
下書きは、HBの鉛筆、色塗りは、180色の色鉛筆を使っています。朝から夕方まで、集中して1日で仕上げています。
自主学習ノートは、絵が好きなので絵を描くことが多いですが、時間がないときは、空手について調べたり、勉強に使ったりしています。
ーー動物を描くのが好き?
絵を描くことが大好きです。とくに、動物と人物の絵を描くことが好きです。迫力がある動物が好きなようです。
ーー息子さんの作品を見た時、どう思った?
仕上がりはもちろん驚くのですが、例えば、ライオンは全体で8時間、そのうち、口元の色塗りだけで4時間もかかっていたんです。その集中力に、何より驚きました。
描きたいものが見つかるまで妥協しない
ーー絵は誰かの影響?
とてもよく聞かれるのですが、絵は誰にも習っていなくて、息子はYouTubeも見ていないので、独学というか、本人が考えて描いています。
ーー絵を描く時にこだわりはある?
描きたいものを探しているときのこだわりがすごいです。動物の角度や表情など、自分が描きたいものが見つかるまで、妥協しません。
ーー絵を描いている時の息子さんの様子はどう?
いい絵が描けているときは、鼻歌をうたったり、とても楽しそうです。
友達や弟にやさしい男の子
ーーお気に入りの作品を教えて
長男はライオン、私はキリンが好きです。私は、昔から息子が描くキリンが、やさしくてとても好きです。
ーー息子さんはどんな子ども?
明るく元気いっぱいで、友達や弟にやさしいです。
ーー将来の夢は?
もっと絵が上手くなって、絵で有名になりたいそうです。
絵も空手も、どちらも同じぐらい好きで、大切にしています。空手は、初段に合格して、黒帯になったので、道場の先生のように五段を目指してがんばるそうです。
2021年には青山で個展を開催したという息子さん。絵からは驚くほどの集中力と細部へのこだわりが感じられた。今後は、どのような作品が生まれるか楽しみだ。
(写真提供:高見まなみさん)