無料で学べる埼玉県唯一の「自主夜間中学」と呼ばれる学校が埼玉・川口市にある。川口市は外国人の住民も多く、学校では中国を中心とした外国人も学んでいるという。
学びたい人の受け皿に
午後7時。川口市にある「かわぐち市民パートナーステーション」に集まっていたのは、大人や子どもなどたくさんの人たち。ここは無料で学べる埼玉県唯一の「自主夜間中学」と呼ばれる学校だ。
川口自主夜間中学の代表を務めるのは野川義秋さん(76)。元々は戦争などで学校に通えなかった人の学び場として作られた自主夜間中学だが、最近は訪れる人も様変わりしたと話す。

「中国を中心にした外国の人たちが多くて、勉強したいと希望してくる人たちが途切れなく来ている」
訪れるのは日本で学びたいという外国の人たちだ。川口市に住む外国人は約4万人。入学希望者も増え続けている。参加していた中国出身の女性は、「日本で仕事をしたい」と話す。教えるのは市民ボランティアで、運営費用は寄付でまかなわれている。

野川さんは元東京都の職員で、自身も働きながら夜間の大学を卒業した経験から、学びたい人の受け皿になりたいと考えている。野川さんが考える自主夜間中学とはどのような存在なのだろうか。
「学びを求めている人たちと向き合うところとして、これからも果たす役割を持っているだろう」

年齢や国を問わず学びたい人々の場所を守る、野川さんの活動はあすも続く。
(「イット!」6月7日放送より)
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