夏の時期が一番熱い水の競技。

8月9日放送の「ジャンクSPORTS」(フジテレビ系)では、水の競技で鍛えられたボディを持つウォーターアスリート6名が登場。自慢の筋肉や美ボディ、水競技ならではのさまざまなエピソードを披露した。

腹筋をとことんいじめ抜く!

まずは6名が自慢の筋肉をアピール。そして、その筋肉を作り上げるトレーニングを紹介していく。

100メートル自由形で日本記録保持者の中村克選手。彼のスピードの源はバキバキの筋肉。その筋肉を作るために、週1で通うのがキックボクシングのジム。

中村選手は「キックボクシングと水泳は動作が似ている。どの動作も体幹が定まっていないとブレる。水泳も体幹がブレると水の中でうまく力が入らない。陸で出来るなら水中でも出来るはずだと思っている」と日々、トレーニングに励んでいるという。

そんな彼のトレーニングに欠かせない人物が、元K-1チャンピオンの卜部功也さん。ミット打ちや格闘家並みのハードなトレーニングをこなし、最後の仕上げは卜部さんに腹筋をひたすら殴ってもらうこと。「トレーニング後のデザートみたいな感じ」と表現し、腹筋強化のため、元世界チャンピオンのボディを受ける。

「めっちゃ痛い、苦しい」と悶絶しながらも、中村選手の顔はどこかうれしそう。

さらに、腹筋を踏みつけられたり、ボディを受けたり、ぶら下がったまま殴られたりと腹筋をとことんいじめ抜く。こうしたトレーニングに卜部さんは「プロの格闘家と遜色ないくらい強い。ふつうは耐えられない。ドMですね」と笑った。

中村選手自身、このトレーニングに効果を感じ、「水をかく瞬間の連動が良くなって成長を感じます」と話した。

スタジオでは番組MCの浜田雅功さんに、卜部さんから「ドM」と言われていることについてツッコまれると、中村選手は否定をしながら「ドSです。自分の体を極限に追い込むという発想がドSでこれは浜田さんと同じ…」と返すと、浜田さんは「俺はあんなのできない!」と苦笑した。

また、中村選手は特に女性に競技中、注目して欲しいシーンがあるといい、「競泳は体を鍛え上げてきた8人が(スタート前)プールに並びますが、それぞれ体つきが違う。(ジャージを脱いで)筋肉が出てくる瞬間がたまらない」と訴え、実際に自身のジャージを脱ぎ始め、「筋肉を強調する瞬間がある」と自慢の筋肉を披露した。それを見た浜田さんが「みんな意識しているの?」と聞くと、中村選手は「僕だけですね」と笑った。

広背筋を「愛してます!」

人命救助活動の技術向上を目的としてスポーツ化したライフセービング競技。園田俊選手は、ライフセーバーたちの頂点を決める全日本ライフセービング選手権大会で2018年に優勝した。

彼の自慢の筋肉は「広背筋」。園田選手は「泳ぐのもパドルボードをこぐのも、サーフボードに乗るのも、どの動作にも水をかく動きがついてくるので広背筋はより重要。いつ何が起きても対応できるように僕の体は仕上がっています。120%の体です」と明かした。

この「広背筋」を作り出すために行うトレーニングが懸垂。しかし、ふつうの懸垂ではなく、30キロの重りを付けて行っている。

ウェイトトレーニングの7割を広背筋を鍛えることに費やすほど。そこまで追い込む理由を園田選手は「広背筋はライフセービングをやる上で一番大事な筋肉」であるため、「信頼しています。愛しています!」と思い入れの強さを明かした。

水中でのつかみ合い、引っ張り合いなどその激しさから“水中の格闘技”とも呼ばれる水球で日本代表のキーパーとして活躍する棚村克行選手。

彼の自慢の筋肉も「広背筋」。棚村選手はその筋肉の使い道を「水の中でスカーリングという動きをするときに、脇を締める動作で使います」と話す。

長時間、足をつけずに浮き続けるため、日頃から水をかくトレーニングを行っているという。棚村選手に広背筋への思いを聞くと「そんな思い入れない」とあっさりしていた。

2人の広背筋を芸人でありながら、現役ボディビルダーでもあるミルクボーイの駒場孝さんがチェック。「園田選手は広背筋の下からの広がりが見事。羽が生えているよう。棚村選手は背中もデカいですけど、体がデカい。ボディビルダーの掛け声で筋肉がデカい選手には“冷蔵庫”とか言うんですけど、棚村選手は“業務用冷蔵庫”みたい」と表現した。

「とんでもない変態が現れました」

風を操り波を自在に乗りこなすウィンドサーフィン。昨年、ALL JAPAN WAVE CLASSIC 2019で優勝したウィンドサーフィン界の超新星・白方優吏選手。

彼の自慢の筋肉は「腹筋」。その理由は「セイルを自分に引き寄せるときにお腹に力を入れないとできない」ため、日頃からトレーニングを欠かさない。

一切の無駄をなくした、しなやかな腹筋を作り出すために、腹筋に強烈な刺激を与えるハンギングワイパーや腹筋を中心に体幹を鍛えるスライドボードレッグアップを行い、徹底的に腹筋を追い込んでいるという。

白方選手の腹筋に対し、駒場さんは「ボディビル大会では腹筋がキレている人に“腹筋板チョコ”と言うんですけど、白方さんはそんなもんじゃない。“腹筋最中アイス”」と表現した。

27メートルの高さから飛び込み、最高時速100キロで水面に突入するハイダイビング。この競技に命がけで挑んでいるのが日本唯一のハイダイバー・荒田恭兵選手。

彼の自慢の筋肉は「下半身の内転筋」。「着水するときに足から入るので衝撃で壊されてしまう。それを防ぐために鍛えている」と明かした。

衝撃に耐え抜くための下半身強化トレーニングは脚懸上やバランスバトルロープ。こうして下半身をいじめ抜くことで、空中でもバランスを崩すことなく安定した姿勢でいられるという。

このトレーニングに駒場さんは「とんでもない変態が現れました」と驚く。「筋肉変態。あのトレーニングは見たことがない。バランスボールに乗りながら内転筋を重視して鍛えるなんて聞いたことがない。鍛えたからといって見た目がボコッとならないので、本当にこの競技のためにここに集中している、本当の筋肉変態」と褒め称えた。

なぜ下半身を強化しているのか浜田さんから聞かれると、荒田選手は「ハイダイビングは足から入るので水面にあたるときに足を締める力がないと水の衝撃で足が開いて股関節が変な方向に向いて脱臼みたいになるので、それを防ぐために鍛えています」と話した。

リオオリンピックのカヌー競技でアジア人初の銅メダルを獲得したカヌースラロームの羽根田卓也選手。彼の自慢の筋肉は、腹筋の横にある筋肉「腹斜筋」。

そんな羽根田選手は自粛中にさまざまなトレーニングをSNSで紹介していた。そこで、カヌーの不安定な状況を作るためのバランスボールを使ったオリジナルのトレーニングをスタジオで披露。

3つのバランスボールを使って手と足でバランスを取りながら腕立てをしたりするというこのトレーニング。羽根田選手自身も「難しい」と長い間、同じ姿勢を保てない。

中村選手もジャージを脱いで気合いを入れて、このトレーニングに挑戦。2つのバランスボールでチャレンジしたことがあるといい、3つで挑戦してみるが乗ることもできなかった。「2つでやっても1回もできたことない」と明かし、今度は2つでチャレンジしてみると初めて成功した。

棚村選手も上着を脱いでチャレンジするも乗れず、荒田選手も同じように脱いで挑戦したが、一瞬だけ乗れてもすぐにバランスを崩してしまった。

「徹底的に脱毛しています」

次は水の競技ならではのこだわりについて明かした。

中村選手は「競泳選手は試合前に毛を剃るんですが、僕は全身の脱毛をしていて、髪の毛と眉毛とまつげ以外の毛は徹底的に脱毛している」と告白。

そこで番組では脱毛の様子に密着。美容にこだわる中村選手は、水の抵抗を減らすためにカミソリで毛を剃るのが一般的だった競泳界で、肌への負担を考えてワックス脱毛を流行らせたという。

「ワックス脱毛の良いところは肌の古い角質も一緒に取れるので肌がワントーン、キレイになる。脱毛しないで試合は考えられない」と明かした。

さらに、美を追究するあまり、スキンケアグッズもこだわっていて、メンズ用のファンデーションも使っているという。

美を追い求める中村選手にとってスキンケアは「美しくあるために必要不可欠なこと」。そのため顔のパックは毎日欠かさず、さらに「脱毛直後は古い角質が取れている分、その後のスキンケアも大事になるのでデリケートゾーンもパックしています」と告白した。

お尻から血が…

最後は、水の競技ならではの危険な出来事やケガの経験について。

ハイダイビングの荒田選手はお尻から流血したことがあるといい、「回転し過ぎてお尻が当たりながら水に入って。そのときにお尻に水がバンッとあたって痛いって思ったら血が出ていた。お尻は鍛えようがない」と当時を振り返る。

さらに荒田選手は昨年、救急車で搬送された経験をしたといい、「水面に顔を打ち付けて脳しんとうで気絶して沈みました。回転が足りなくて顔から入る形になって」と明かし、“命の危険”と隣合わせの出来事に浜田さんも顔を曇らせる。

浜田さんが「やめる選択肢はないの?」と問うと、荒田選手は「続けます」と即答。「お母さんはなんて言っているの?」と続けて問うと、「母親は『あんたがやりたいんだったらやりなさい』と言ってくれている」と親からは理解が得られていると話すが、それでも浜田さんは難しい顔をしていた。

園田選手も数ヵ月前の海のトレーニングで、波の衝撃によってパドルボードがはねて顔に当たり、あごの部分をケガしたというエピソードを明かす。

「練習が終わって、朝だったのでミートソースのパスタを食べていたら洋服が赤くなっていて、ミートソースこぼしたかなと思ったんですけど、顔に違和感があって触ったら血だった。鏡を見たらあごのあたりがぱっくり割れていた」と話した。

水球ワールドリーグ2018スーパーファイナル3位決定戦でスペインとの対戦中、棚村選手は相手選手のひじ打ちを左目に受けて、眼窩内側壁骨折。全治2ヵ月の大ケガをした。

棚村選手は「あれはわざとです。戻るときに目が合ったので。あの後、痛みはなかったんですけど、モノが二重に見えて。でも、交代しなかったです。日本が史上初の順位になるかどうかの試合だったので。でも、終わった後は激痛です」と振り返った。

(『ジャンクSPORTS』毎週日曜日夜7:00~8:00放送)