6月2日、北海道札幌市のマンションの屋上から火が出て、テーブルなどが燃えた。
バーベキューで使った炭火が燃え移ったとみられる。
マンション屋上で火災発生
6月2日午後6時ごろ、札幌市中央区の11階建てのマンションの屋上で、バーベキュースペースにあった木製のテーブルなどが燃える火事があった。

火は約1時間30分後に消し止められ、ケガ人はいなかったが、ウッドデッキが約15平方メートル焼けた。

バーベキューの後片付けのため一時的に置いた炭火が、時間をおいて燃え移ったことが原因とみられている。
過去の事例
3年前には札幌市南区の豊平川の河川敷で、バーベキューの火の不始末が原因とみられる野火も発生した。

約150平方メートルが焼けた。
炭の火は完全に消えにくいのが特徴だ。
京都市消防局の実験映像によると、水に入れても時間が短いと不十分である。

炭を割ってみると、中心部にはまだ火が残っているのが分かる。

しっかりと消火するためには、どうしたらいいのか。
炭火の適切な消火方法
札幌市消防局に聞いた。
「表面に水をかけただけでは、中に火種が残っていることがある。数時間後に出火した事例もあるので、水を張ったバケツなどに十分浸す」(札幌市消防局 竹谷 朋之さん)
“火消しつぼ”もよく使われるが、思わぬ落とし穴もある。

「火消しつぼに炭を入れると酸素が遮断されるので、それ以上燃え広がることはないが、つぼが非常に高温になる。物置など床が板の所に置くと、床板から出火することもある」(札幌市消防局 竹谷さん)

6月に入り2日までの2日間で、札幌市内ではバーベキューの炭による火災がすでに2件発生している。
消防では使用後の炭は、水の入ったバケツに数時間浸すよう呼びかけている。