保育所に通っていない子どもを1時間単位で施設に預けられる「こども誰でも通園制度」が長野市で始まった。保護者が働いているなどの要件を満たさなくても利用できる。利用料は1時間300円、月10時間まで預けられる。
「こども誰でも通園制度」
長野市川中島町の保育所「フレンドこども園」。6月3日朝、訪れた4人の子どもはこの日、初めての利用。
長野市が3日から始めた「こども誰でも通園制度」だ。

保育園や幼稚園に通っていない生後半年から3歳未満の子どもであれば、保護者が働いているなどの要件を問わずに月10時間まで預けられる。利用料は1時間300円。
子どもを預けた保護者は「保育園は働いていないと入れないイメージが強いが、子ども、親のためにも利用できるのは良い」、「保護者にとっても子どもと離れてリフレッシュする時間になると思う」などと話す。

国が2026年度の本格導入を目指す
この制度は国が2026年度の本格導入を目指していて、長野市は試験的に市内4つの保育所で始めた。県内では今年度中に須坂市、飯田市、御代田町でもスタートさせる。
長野市保育・幼稚園課の宮下卓郎課長は「(お子さんの)成長や体験の機会を、またその間に保護者の方の用事やリフレッシュの時間にしていただければ」と話す。
長野市は、保育士の配置など課題やニーズを探り利用を拡大していきたいとしている。

(長野放送)