「排除」したら「排除」される政界の因果応報
マスコミ各社の予測では自民党が単独過半数を大きく超える勢いだ。
原因は、小池さんの「排除」発言にあるようだ。
予想以上に立憲民主党への同情票が集まり、その分希望の党の票が食われてしまった。
かつ、民進党が分裂したため、自民党が小選挙区で漁夫の利を得ているという構図だ。
最後に笑うのは誰?
まだ民進党に残っている参院議員から、早速「民進党再結集」発言が出た。
希望の党が弱いのを見て希望の党に行くのをやめたらしい。
非常にムシのいい話だ。
こういうセコイ行動は有権者に見透かされるので、やめたほうが良い。
希望の党の新人は苦戦しているので、選挙後、希望の党は旧民進党議員が中心になるだろう。
結局、小池さんと前原さんによる野党再編の試みは民進党を分裂させただけだった。
安倍さんは大喜びしているに違いない。
前原さんの希望の党への合流決断も、小池さんの「リベラル排除」発言も決して間違った行動ではない。
先日のフジテレビ「新報道2001」では、いみじくも小池さんが「色分けがすっきりした」と言っていた。
枝野さんも保守派への媚びがなくなり、楽しそうにしゃべっていたし、わかりやすかった。
小池さんの「民進党破壊」は政治のもつれを解きほぐしてくれたとも言える。
政治家さん、センスを磨け!
問題は「排除」された人たちが小池さん批判するのは当然だが、その他のリベラル系反自民、反安倍の人たちも一緒になって寄ってたかって小池さんを批判しているのはセンスが悪い。
批判する相手は、小池さんではなくて安倍さんではないか。
小池さんを批判してしまった為に、小池さんの力が弱まって、相対的に自民党が強くなっている。
これでは安倍首相の思うつぼだ。
小池さんの排除発言の一言で流れが変わってしまったわけだが、このまま与党が大勝すれば、小池さんの「排除」発言に敏感に反応しすぎたリベラル勢力の「作戦ミス」ということになる。
野党に残された、たったひとつの可能性とは
一つだけ野党に勝ち目があるとすれば、それは自民党の失言だ。
2000年の衆院選で当時の森喜朗首相が、投票5日前に「(有権者は)そのまま家で寝てしまってくれればいい」と言ったその一言が原因で、自民党は大逆転をされたことがある。
安倍さんはくれぐれも発言には気を付けたほうが良いだろう。