日本時間の5月29日、ギリシャから届いた公式訪問中の秋篠宮家の次女・佳子さまの映像。
爽やかな水色のレースのワンピースに白いバッグという装いです。

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記者:
ギリシャでの日々を振り返っていかがですか?残された時間をどのように過ごされたいですか? 

佳子さま:
訪問させていただいた場所それぞれにとても魅力的で。皆さまにも本当にあたたかくお迎えいただいて、本当にとてもうれしく思っております。このあと2日間も引き続きギリシャを感じながら過ごしたいと思います。

“ギリシャで最も美しい”ケルキラ島訪問

足を運ばれたのは“ギリシャで最も美しい”と言われる、ケルキラ島。歴史的な建造物が続く旧市街は世界遺産にも登録されています。

ギリシャの観光大臣らから、この旧市街について説明を受けられた佳子さま。

何度もうなずきながら説明に聞き入っていたその時…飛び立ったハトに驚かれる場面も。
滞在4日目を迎えられたギリシャご訪問。現地では、佳子さまについてこんな報道がありました。

ギリシャのテレビ局 Starのニュースサイトより(5月28日):
彼女にはコミュニケーションの才能があり、伝統と現代の橋渡しができる。

「お会いできてうれしいです」ギリシャの手話で交流

現地の人々とのふれあいを大切にされている佳子さま。この日の午前中、訪れたのは聴覚障害者やその家族を支援する施設でした。

佳子さま(手話):
こんにちは。本日はお会いできてうれしいです。

出迎えた人たちにギリシャの手話で挨拶された佳子さま。この施設では手話教室に参加し、現地の手話を学ばれました。

通訳:
これは「あなたの名前は何ですか?」という動作になります。
通訳:
これは「アテネに住んでいます」
通訳:
これは「ギリシャに住んでいます」

写真撮影に笑顔で応じられる佳子さま
写真撮影に笑顔で応じられる佳子さま

教わった手話の動きをしながら真剣な表情で説明を聞かれていました。そして写真撮影をお願いされると、笑顔で応じられました。

ギリシャ ERTニュースサイトより(5月29日付)
「日本の手話を習得している 佳子さま聴覚障害者財団でギリシャの挨拶を学ぶ」

施設への訪問について、現地メディアの記事では、日本の手話を理解している佳子さまが、ギリシャの手話を学んで、挨拶されたことを紹介。予定時間より長く滞在し、熱心に視察されたことに施設の関係者らが深く感銘を受けたと報じています。

佳子さまの手話は「伝えたい思いが込められている」

ここでも高いコミュケーション能力を発揮された佳子さま。

手話通訳士 南瑠霞さん:
ニュースでも佳子さまの様子を拝見したんですけれども。非常に佳子さまらしいという感じがしました。

こう語るのは、手話通訳士の南瑠霞さんです。

手話通訳士 南瑠霞さん:
手話は国によってそれぞれ違うんですね。日本の手話とヨーロッパ各地の手話というのはそれぞれ違います。
ニュースで見せていただいたのはギリシャの手話でしたね。手話を習得することについて非常に丁寧にしっかりと真面目に取り組んでおられるその様子が非常に佳子さまらしいなと思いました。

「全国高校生手話パフォーマンス甲子園」では、実際に佳子さまが手話で会話される場面を見たことがあるといいます。

手話で話す佳子さま 2022年全国高校生手話パフォーマンス甲子園
手話で話す佳子さま 2022年全国高校生手話パフォーマンス甲子園

手話通訳士 南瑠霞さん:
ごく自然に手話でいろいろと、ろうの方とお話されていますし、通訳のサポートはそういう場面ではあまりありませんので、しっかりと通じておられると思います。

全日本ろうあ連盟に勤め、これまでも手話を通じた活動を続けてこられた佳子さま。南さんはそのコミュニケーション力についてこう話します。

手話通訳士 南瑠霞さん:
ネイティブなろう者の手話に対してしっかりと対応ができる状態になっておられると思います。さらに毎年何度かお見かけするうちに、どんどん手話が上手くなられているのが伝わってくるというか、そういうのも感じられます。

そして佳子さまの手話は、技術が高いだけではないといいます。

手話で話す佳子さま 2022年ペルー訪問
手話で話す佳子さま 2022年ペルー訪問

手話通訳士 南瑠霞さん:
佳子さまの手話というのは手元も本当にきれいなんですが、できるだけしっかりと自分の手から思いを込めて伝えたいっていう手話だなというのは、私たち手話がわかる人みんなに伝わってるんじゃないかと思います。
(めざまし8 5月30日放送)