マイページ
息子は「ギャンブル依存症」母親の苦悩…親の言葉届かず 借金約1000万円肩代わり 逮捕され3年会えず|FNNプライムオンライン

息子は「ギャンブル依存症」母親の苦悩…親の言葉届かず 借金約1000万円肩代わり 逮捕され3年会えず

Google ニュース プリファードソース

大金が失われ、周囲にも深刻な影響を及ぼす「ギャンブル依存症」。息子が闇金や友人から約1000万円の借金をし、その肩代わりをしてきたという家族は「何度、諭してもやめなかった、絶望感を感じた」と苦悩の日々を語る。医師は「誰しもかかる恐れのある病気」とし、「早めの相談・受診を」呼びかけている。

息子に異変 借金約1000万円

息子がギャンブル依存症・50代女性:
「消費者金融からも満額借りていて、その後、闇金も借りていて、闇金を返せなくなったら友達から借りて、だましてでも借りてっていう繰り返しでした。優しくてみんなからも好かれてましたし、真面目に働いてましたし、なんで?って」

豹変してしまった息子について語る県内在住の50代女性。

4年ほど前、突然、20代の息子から「金を返せず、友達に脅されている」と打ち明けられた。闇金融や友人から借りた金は約1000万円。

家族が肩代わりをしたが…。

息子がギャンブル依存症・50代女性:
「何度も息子を信じようと思って、息子の言うように私たちがしりぬぐいをしてきたんですが、すべてうそだったという絶望感を何度も味わっています」

取材に応じた50代女性 息子は20代
取材に応じた50代女性 息子は20代
この記事の画像(7枚)

スマホでスポーツ賭博 家族気づかず

借金の原因はギャンブル。何度諭しても、息子はやめなかった。

それまで息子のギャンブルに全く気づかなかったと話す女性。

手を出していたのは野球やサッカーの試合の勝敗に金を賭けるスポーツ賭博だった。スマホやパソコンを使ってオンラインで投票する仕組みだ。

息子がギャンブル依存症・50代女性:
「我が家の場合は一緒に暮らしていたが、携帯電話をいじってるだけだったので全く気付かなかった。24時間365日、どこでもできてしまうので。スマホ一台で賭ける、お金が動くよりも数字が動いてるだけなんですね。お金を失うという感覚をもてないのですごく恐ろしいと思う」

イメージ
イメージ

オンライン賭博が増加傾向

大金が失われ、周囲にも深刻な影響を及ぼすギャンブル依存。

大谷翔平選手の元通訳が陥った違法賭博のケースと重なる。

全国調査によると、ギャンブル依存症が疑われる状態にある成人は2.2%。

コロナ禍で在宅時間が増えたことなどを背景に、インターネットを使ったギャンブルを始めた人が増えているという。

県立こころの医療センター駒ヶ根・犬塚伸副院長:
「本当に最近多いのがオンラインカジノ、それからネットでの競馬、ネットでのボートレース、ネットでのオートレースとか、そういう方が本当に多くなっていますね」

イメージ
イメージ

医師「コントロール失われた状態」

「県立こころの医療センター駒ヶ根」で治療や相談にあたる犬塚医師。ギャンブル依存症は年齢や収入などに関係なく、「誰しもがかかる恐れのある病気だ」と訴える。

県立こころの医療センター駒ヶ根・犬塚伸副院長:
「ギャンブルによってドーパミンが脳の中に放出される、それでそのドーパミンにだんだん脳が慣れていくと、さらにギャンブルをやりたくなってしまう、それでいつの間にかはまり込んだ状態、抜け出せなくなった状態。一言で言うとコントロールが失われた状態というふうに考えています。本当に真面目で普通にネクタイを締めて仕事をされているような方、20代、30代の方が多い印象です」

県立こころの医療センター駒ヶ根・犬塚伸副院長
県立こころの医療センター駒ヶ根・犬塚伸副院長

「特効薬」はない

では、ギャンブル依存が疑われる人とどう向き合えばよいのだろうか。

県立こころの医療センター駒ヶ根・犬塚伸副院長:
「そういうことをしていてはダメじゃないのとかですね、今後は改めなさいとか言ってもなかなか本人さんが孤立するだけなんですね。ですので、ご家族さんにお願いしたいことは、一つは叱らない、もう一つは肩代わりをしない、その2点をいつもお願いしているところです」

ギャンブル依存症に特効薬はない。

同じ境遇の人たちが集って、互いの経験を話し合う集団プログラムが有効とされている。

イメージ
イメージ

女性の息子は回復する前に逮捕…

女性の息子もギャンブル依存症と診断され、施設に入所したり、病院に入院したりした。

しかし、回復する前に盗みの疑いなどで逮捕され、先日、実刑判決を受けた。

女性は、もう3年、会っていない。

息子がギャンブル依存症・50代女性:
「本当に深い病気だなと、恐ろしい病気だなと思います。本人には自分の問題と向き合ってもらって、いつかもし回復したら会えればいいと思っていますけれども、今は本当に昔の息子ではないので親の言葉は響かないです。うちの祖父なんかには(息子が)死んでしまえばいいのにって言われました。私は切なかったです。私の責任なんだなと思いましたし、家族にも理解ができない病気です。なので理解ができる家族会につながってもらって生きる力をもらってほしい」

女性は当事者の家族でつくる「全国ギャンブル依存症家族の会」に参加。啓発活動などを行っている。

50代女性は「家族の会」に参加
50代女性は「家族の会」に参加

医師「早めの相談・受診を」

ギャンブル依存症はあくまで病気。犬塚医師は早めの相談や受診を呼び掛けている。

県立こころの医療センター駒ヶ根・犬塚伸副院長:
「ギャンブル問題で困っている方が身近にいたら、あるいはご本人がそういう場合は、決して恥ずかしがらず、たまたまなってしまった病気なんだということで、周りの人は決して非難することなく、淡々とですね、医療機関なり相談機関にご相談いただければというふうに思います」

(長野放送)

長野放送
長野放送

長野の最新ニュース、身近な話題、災害や事故の速報などを発信します。

  • 1
  • 2
関連記事
長野放送の他の記事
「足を滑らせて転倒した」遭対協が大阪市の55歳女性を山小屋まで背負い搬送 翌日、警察の救助隊員などが涸沢まで搬送、その後、県警ヘリで救助 足の骨折で重傷 北アルプス北穂高岳で遭難
「足を滑らせて転倒した」遭対協が大阪市の55歳女性を山小屋まで背負い搬送 翌日、警察の救助隊員などが涸沢まで搬送、その後、県警ヘリで救助 足の骨折で重傷 北アルプス北穂高岳で遭難
社会
「足を滑らせて転倒した」遭対協が大阪の55歳女性を山小屋まで背負って搬送 翌日、警察の救助隊員などが涸沢まで搬送、その後、県警ヘリで救助 足首にはれ 北アルプス北穂高岳で遭難
「足を滑らせて転倒した」遭対協が大阪の55歳女性を山小屋まで背負って搬送 翌日、警察の救助隊員などが涸沢まで搬送、その後、県警ヘリで救助 足首にはれ 北アルプス北穂高岳で遭難
社会
 大人気!道の駅の「ぶどう部屋」 ナガノパープル、シャインマスカットなど旬の58種類 全て長野・生坂村産 宝石に負けない輝き放つ”イクサカラット” 
大人気!道の駅の「ぶどう部屋」 ナガノパープル、シャインマスカットなど旬の58種類 全て長野・生坂村産 宝石に負けない輝き放つ”イクサカラット” 
社会
「川の中で人が倒れている」70代女性か その場で死亡確認 浅瀬でうつ伏せの状態 警察が身元と経緯調べる
「川の中で人が倒れている」70代女性か その場で死亡確認 浅瀬でうつ伏せの状態 警察が身元と経緯調べる
社会
一覧ページへ
×