日本時間午前5時過ぎに北京国際空港に到着したプーチン大統領。歓迎式典に習近平国家主席と出席し、首脳会談を行った。しかし今回の会談、2人には別の思惑があった。

習氏「引き続き積極的な役割を果たす」と言うが…

レッドカーペットの上で、プーチン大統領の到着を待つ中国の習近平国家主席。

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黒塗りの車から現れたプーチン氏は、習氏の元に歩み寄り、握手をした後に写真撮影に応じた。

大統領として通算5期目となる新たな任期に入ったプーチン氏にとって、最初の訪問国となる中国。

歓迎式典に習近平国家主席と出席し、その後には人民大会堂で首脳会談を行った。ウクライナ情勢や経済協力などについて意見が交わされた。

そして日本時間午後3時過ぎ、両首脳から共同声明が発表され、習氏はロシアのウクライナ侵攻について、こう述べた。

習近平氏:
ヨーロッパが1日も早く平和と安定を回復させることを期待し、引き続き積極的な役割を果たす。

今回、プーチン氏が2023年10月にも首脳会談を行っている中国へと真っ先に駆けつけたのには、狙いがある。
ウクライナ侵攻により対立を深める欧米に向け、中国との密接な関係をアピールするためだ。

一方、ロシアからラブコールを送られる中国はというと、4月に習氏がフランスを訪れた際、ロシアを支援することに釘を刺されたとみられる。

そして、習氏とマクロン大統領はロシアによるウクライナ侵攻を念頭に、「オリンピック休戦」の呼びかけで一致した。

はたして中国は、ウクライナ侵攻に歯止めをかける役割を果たせるのだろうか。
(「イット!」 5月16日放送より)