東京・世田谷区にある京王電鉄・下北沢駅近くの踏切で14日、人が渡り切れず取り残された様子を視聴者のカメラが捉えた。

京王電鉄「男性がいた場所は死角」

視聴者が下北沢駅ホームから撮影した映像。

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ホームの向かって左側の電車が出発後、右側に止まる電車から降りてきた車掌が慌てて向かったのはホームの端。そこで、「絶対動かないでくださいね、絶対動かないで」と踏切内に取り残された人に声をかけている。

画面中央に取り残された人がいるのが分かる
画面中央に取り残された人がいるのが分かる

当時の状況について撮影者は、「踏切が鳴った直後くらいに入ってきたんですよ。反対側の電車もそのまま出発しちゃって、(踏切の)真ん中で電車に挟まれる感じで待っていた」と振り返る。

撮影者によると取り残されていたのは20代から30代の男性で、警報器が鳴り、遮断機が降り始めた時に踏切を渡ろうと進入してきたという。

現場の踏切(東京・世田谷区)
現場の踏切(東京・世田谷区)

京王電鉄によると、「発車した電車は通常通り前方の安全確認をしたものの、男性がいた場所は死角になっていた」ということだ。

小さい娘がいるという通行人「ベビーカーが怖い」

警報器が鳴っても線路に進入し先を急ぐ理由。実はこの踏切は「開かずの踏切」で、15日朝も踏切が開くその時を大勢の人が待ち続けていた。

電車が通過してもすぐに反対方向の矢印が点灯するなど、次々に点灯を繰り返す踏切。開いたとしてもわずかな時間などまさに「開かずの踏切」状態が続いていた。

取材中、踏切が開くのを待ちきれずに別の道に行く人の姿もあった。

また別の踏切の通行人は、「(電車)来ちゃうね。もうあっち行こう。あっち行こう」と話して、別の場所へと移動していった。

4分近く開かないこともあるということで、多くの車や歩行者が入り乱れ、怖いと感じるという人もいた。

小さい娘がいるという通行人は、「ベビーカーが怖いですね、(遮断機の)間隔狭いし、横に避けづらいので」と話す。

現場の踏切(東京・世田谷区)
現場の踏切(東京・世田谷区)

京王電鉄は、「踏切内の道路面の舗装や看板での注意喚起を継続していく」とコメントしている。
(「イット!」 5月15日放送より)

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