4月24日、長野県松本市の井上百貨店が2025年3月末での閉店を発表した。また、2025年2月にはパルコの閉店も決まっている。大型商業施設の相次ぐ撤退に周辺の商店街からは不安の声があがっている。
駅前がどうなるか不安
4月24日、2025年3月末での閉店が発表された松本駅前の井上百貨店。
1980年代には年間でおよそ200億円あった売上が半分以下に減っていたという。

向かいに店を構えるのが喫茶店「あぜ道」。店主の上條君守さんは「ずっと40何年間やってきたから、さみしい。井上に来られる方が、うちにも寄ってくれるから、お世話になっている。駅前がこれだけ活気がなくなると、どうなるかと不安はある」と今後を心配している。

周辺では松本パルコも2025年2月の閉店が決まっている。
商店街からも不安の声が聞かれている。
ボックスオークの大久保強代表は「今も(パルコや井上百貨店の)おかげで、ふらっと来た人たちが寄ってくれるから、それがなくなるのは、われわれ、かなり『死活問題』でびっくりしている」と話す。

大型商業施設の相次ぐ撤退に松本商店街連盟の山田善敬会長は「パルコ、井上百貨店のない状態で魅力ある商店街をどういうふうに持っていくか、これから検討するのに、非常に重要な時期。早急なスタートをとって、みんなで考えたい」と危機感を募らせている。

(長野放送)